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8日A代表合宿 監督コメント

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 日本代表候補のショートキャンプが8日、都内で始まった。体力測定とミーティングが主な目的で、この日はDF長友佑都、MF今野泰幸(以上、F東京)、DF阿部勇樹、FW田中達也、GK都築龍太(以上、浦和)、MF中村憲剛、DF寺田周平、GK川島永嗣(以上、川崎F)、FW興梠慎三、DF内田篤人(以上、鹿島)の10人が体力測定を受けた。
以下、岡田武史監督コメント

岡田武史監督
―選手が計測しているところを見ていた?
「今やっていた選手は見た。聞いていたより、きつそうな顔をしていた。そんなきつくないと思っていたけど」

―今回の測定の狙いは?
「(計測した)数値を我々が管理して、選手を比べるとかではなく、選手ひとりひとりの意識付けというか、選手が自分で数値を見て、チェックしてもらうような動機作り、きっかけ作りが目的。数値が良い、悪いではなく、どういうエネルギーを使ってプレーしているかを見てほしい。グリコーゲンをいつも使っていたら補給が大変。ゆっくりしているときは脂肪を使っている選手もいるし、ずっとグリコーゲンを使っている選手もいる。我々の目標を達成しようと思ったら、走り勝たないといけない。それも生半可、中途半端なものではダメ。マラソン選手のような練習をすれば、劇的に変わるだろうが、それはできないので、今持っているものをいかに効率よく使うかが大事になる」

―それは練習で改善できる?
「できると言われている。そんなに負荷のないトレーニングで改善されると言われている。そういう考えを持った人がいて、話を聞いたら自分の中で納得できたので、1回やってみようと思った」

―1月の合宿のメンバーはだいたい決まっている?
「めどは立てていて、あとは天皇杯でどのチームが勝ち残るか。勝ち残った選手は最初のキャンプに選ばないし、負けたメンバーの中でも年間4000分やっている選手に関しては呼ばない基準を自分の中で持っている。それで選手がいなくなったら考え直さないといけないけど。みんなプロだし、メンバー発表の24日から(合宿開始の)1月10日まで20日間ぐらいある。十分調整できると思う」

―ロンドン五輪世代も監督が見るのか?
「会長、技術委員長からは五輪世代も面倒を見てくれと言われている。1月にカタール国際があるので、国内のキャンプには僕も出るが、カタールにはコーチを行かせる。イエメン戦のために残るコーチと、カタールに行くコーチを分けようと考えている。向こう(カタール)ではコーチに任せる」

―今回のミニ合宿の目的は?
「ひとつは月に一度ぐらいは集まって代表選手としての責任感を持ってもらうというのがある。体力測定に関しては、これからの目標を達成しようと思ったら、走り勝たないといけない。より効率的な練習ができないか、ということでやっている。今後のオーストラリア戦に向けて、その前のアジア杯予選2試合にどう臨むか。カタール戦を編集したビデオを使ってミーティングをするつもり」

―月に1度集まることが大事?
「会うだけじゃどうしようもないけど、目標意識を月に1回ぐらいは思い出して確認することは大事」

―今年のW杯予選は2勝1敗だったが?
「我々がやろうとしていることはずっと変わっていない。結果としていいときも、出来すぎのときもある。より精度、質を上げていく。それだけです」

(取材・文 西山紘平)

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