[1.20 アジア杯予選 日本2-1イエメン 熊本]

　日本代表は20日、アジア杯予選初戦でイエメン代表と対戦した。前半7分、FW岡崎慎司(22=清水)の代表初ゴールで先制。後半2分にまさかの同点ゴールを許したが、同21分にFW田中達也(26=浦和)が決勝点を決め、2-1で競り勝った。ホームで格下相手に思わぬ苦戦を強いられた岡田ジャパン。勝負の09年は“冷や汗発進”となった。
以下、試合後の選手コメント

●FW岡崎慎司(清水)
―代表初ゴールとなったが?
「まだまだチャンスはいっぱいあった。一発目で勝てたのはよかったし、初ゴールを取れて気持ち的に勢いが付くし、自信にもなる。点を取れたのはよかったけど、外し過ぎた。もっと取れたらよかった」
―2点目もアシストしたが?
「あそこは相手より先に触ることだけを考えていた。一応(直接)ゴールを狙ったけど、外れたので、(田中)達也さんがいてくれてよかった」
―先制してからは攻めあぐねたが?
「ああやって守備を固められてゲームをすることはあまりない。戸惑ったし、裏に抜けてもスイーパーが2人いて。後半は(DFの)間、間で受けてチャンスもつくれた。前半から工夫してできればよかった」
―ゆりかごダンスもやったが?
「だれかがゴールを決めたら、ゆりかごをやってくださいと頼んでいたんだけど、自分で決められてよかった。。「(ゆりかごを始めるのを)もうちょっと待ってほしかったって言われた。間に合わなかった人もいたみたいで。初めてのゆりかごで、焦っちゃった(笑)」

●FW田中達也(浦和)
「(イエメンに)リベロがいるのは分かっていたけど、ダブルリベロはビックリした。前半からどんどん動いて相手の体力を奪っていこうと思っていた。1-1になって焦ったけど、勝てて良かった。相手もしっかり守ってきた。でもうちも相手にチャンスをつくらせなかった。後半立ち上がりは失点しないといけない。ただ、勝ちを目指してやった試合だし、良かったと思う。もっとコンディションも上がっていくと思うし、09年の一発目の試合ということでは良かったと思う」

●MF中村憲剛(川崎F)
「相手がゴールラインぎりぎりのところで防いだのもあったし、気持ちとか泥臭さとかがこういう国際Aマッチでは大事になる。球離れが遅くならないようにしようとハーフタイムに言った。前半はボールを持ってから人を探してしまって、相手がそろっているところに突っ込んでしまった。後半はしつこくサイドチェンジしながら長短のパスを入れたら、前半よりも崩せた。後ろに2人も余らせる面白いシステムだった。試合中に(田中)達也とも話して、“真ん中は固いからサイドから行こう”と話していたが、攻め急いだところがあった」

●MF青木剛(鹿島)
「一発でゴールを狙わず、ダメならサイドを変えてとか考えていたけど、ボールを持つとフリーなのでどうしても探してしまった。探さずにパスを出せればよかったけど、探し過ぎてなかなかテンポが出なかった。相手があれだけ引いたら、いくら攻撃しても難しい部分はある。ミドルシュートとかセットプレーも惜しいのがあったし、そういうところを生かせればよかった」

●DF高木和道(G大阪)
―寺田との関係は?
「お互い話しながら、いい関係でできたと思う」
―セットプレーからの失点は悔やまれる?
「マークに付いている人の問題もあるけど、どうしてファウルになったのかということもある。たくさん反省するところはあると思う」
―今までよりも自分のプレーを出せた?
「去年は頭の中で岡田さんのサッカーを分かっていても、体が反応しないところがあった。今は慣れてきて、自分の力を出せてきている」

(取材・文　西山紘平)