beacon

U-17W杯への再スタート!宇佐美、宮吉ら「プラチナ世代」が始動

このエントリーをはてなブックマークに追加

 今年10月~11月に行われるU-17W杯2009(ナイジェリア)に出場するU-17日本代表が22日、千葉県内で始動した。24日からメキシコで行われる「コパ・チーバス2009」出場のため、前日21日に千葉県内のホテルに集合した選手たちは、22日午前9時30分から行われた練習が今年最初のトレーニング。雨の中、屋外のフットサルコートで行われた約2時間弱の練習では、時折笑顔を見せながら調整していた。同代表は22日午後に日本を出発。2月3日までの“メキシコ武者修行”に臨む。
 
 16歳ながらG大阪史上最速でトップチーム登録をされた大器・MF宇佐美貴史(G大阪ユース)や京都でトップチームデビューを果たしているFW宮吉拓実(京都U-18)、1年生ながら強豪・青森山田高で10番を背負うMF柴崎岳ら多彩な「個」。「プラチナ世代」と呼ばれる現U-17代表は、昨年行われたAFC U-16選手権(ウズベキスタン)でベスト4に入り、世界切符を獲得した。宇佐美が「(2年前に)チームがスタートしたときから世界大会を目指してやってきた」と意気込むように、今秋の世界大会が彼らにとって今年最大の目標となっている。
 そのU-17W杯へ向けた再スタート。このチームでのプレー経験の少ない選手、初の海外遠征となる数人は“アジアユース組”に比べてパススピードなど対応できていない場面もあったが、互いに声をかけあいながら、フットサルコート全面を使った2対2などで汗を流した。池内豊監督は「世界とやるためには、GKのレベルから全てがある程度のレベルまで高めないといけないと厳しい。全体がレベルを上げること」。
 そしてメンバー選考に関しては「アジアで頑張った(世界切符獲得)のは彼らアジアユースメンバーの成果。でもフラットにしないと競争できない。(今回は20人中16選手がクラブユース組だが)高校チームで試合に出て成長してきている選手もいる」と横一線を強調した。今回の大会についてはメンバー選考以上に「勝つためにやる」と宣言。海外の強敵相手にそれぞれの特徴を出せるかはもちろん、「個人個人が周囲の選手と関われるか、質を保つことができるかなどみたい」と口にした。

 今回の「コパ・チーバス2009」のグループリーグでは、U-17ブラジル代表のほか、モレリア、トルーカ、サントス(すべてメキシコ)とチーバスUSA(アメリカ)の各クラブチーム対戦。各クラブチームは1歳年上のU-18チームでの出場で、さらに3人までのオーバーエイジの起用も認められている。そのため、これらクラブチームを破ることも簡単ではない。ただ、選手は気合十分で宇佐美は「世界大会に少しでもいい形で入れるようにやっていく」。また主将のDF内田達也(G大阪ユース)も「U-17W杯の目標は優勝。今回も目標は優勝です」と世界撃破を誓っていた。


<写真>U-17日本代表のエース・宇佐美貴史
(取材・文 吉田太郎)

最新PHOTOニュースでU-17代表メキシコ遠征メンバー全選手写真公開!

TOP