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代表戦ライブ中継記録途絶える

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 28日敵地・マナマで行われるアジア杯最終予選「バーレーンvs日本」がテレビ中継されないことが21日、明らかになった。
 デイリースポーツの報道によると、放映権を持つバーレーン・サッカー協会側との値下げ交渉が不調に終わったもので、日本サッカー協会は20日夜に生中継を断念したという。今後は録画中継などの交渉に移るが、日本代表戦の生中継がないのは98年2月の親善試合オーストラリア戦以来11年ぶりという異例の事態となった。

 記事によると、アジア杯予選の放映権は試合開催地のサッカー協会が管理し、価格も設定している。放送局関係者は、バーレーンとの対戦は岡田監督が就任してから4度目となり、特に目新しさもない上に、アジア杯予選自体の注目度が低いと判断したという。また同関係者は「このご時世では、どこの局も手が出せない値段だろう」と話している。
 代表戦の放映権料は通常、ゴールデンタイムに放送される国内戦で約1億円、海外遠征などの深夜の試合でも6、7000万円と言われている。それでも代表戦は長年に渡り、平均視聴率20%前後を稼ぎ出すキラーコンテンツだった。しかし、人気選手不在やドイツW杯惨敗の影響で、近年では代表戦の視聴率に陰りが見えてきた。日本テレビが中継した20日のイエメン戦の視聴率も10.8%と、ゴールデンタイムのプログラムとしては「不合格」の結果となった。
 これで岡田ジャパンは、10年南アW杯出場権獲得だけではなく、人気回復という課題も突きつけられた格好となった。

(文 山口雄人)

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