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[キャンプ情報]佐藤寿「差は感じない」広島が川崎Fに勝利

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[キャンプ情報]

[2.20 練習試合 川崎F 1-2 広島 宮崎シーガイアイベントスクウェア]

 宮崎合宿中の川崎フロンターレサンフレッチェ広島が練習試合(45分3本)を行い、主力組同士が戦った1本目は広島が2-1で勝った。

 1本目は川崎Fが4-2-3-1の布陣で、GKが日本代表の川島永嗣、DFが右から村上和弘、日本代表DF寺田周平伊藤宏樹山岸智。中盤の底の位置に中村憲剛谷口博之の日本代表コンビが入り、1トップは北朝鮮代表FW鄭大世。鄭の下に右からジュニーニョ、ヴィトール・ジュニオールレナチーニョのブラジル人トリオが並んだ。
 一方の広島は3-6-1システムでGKが佐藤昭大。3バックが右から槙野智章、ストヤノフ、盛田剛平。中盤の底の位置に北朝鮮代表の李漢宰森崎和幸が入り、右MFが新加入のクロアチア人MFミキッチ、左MFが楽山孝志。トップ下に柏木陽介桑田慎一朗が構え、1トップは昨年のJ2得点王、佐藤寿人が努めた。

 昨年のJ2王者がJ1で2位だった川崎Fに黒星をつける結果となった。宮崎合宿で初の練習試合に臨んだ広島は8分、森崎のスルーパスで左サイドを突いた楽山がグラウンダーのラストパス。完全に川崎Fの守備に穴を開けると桑田が左足でゴールへと押し込み先制した。その後レナチーニョ、ヴィトールの高いキープ力と最終ラインの裏を的確に狙う中村のパスで攻める川崎Fにゴール付近までは押し込まれた広島だったが、守備陣の集中力が高く決定的なシュートは打たせない。攻撃面ではパスミスも何度か見られたが、GKから徹底的につなぐスタイルをACL出場の強豪相手にやり通した。
 そして右のミキッチと左の楽山による両サイドからの攻撃が相手を苦しめる。17分に楽山の左クロスを佐藤が技ありの左足ダイレクトシュート。21分には桑田が決定的な右足シュートを放ち、23分にはミキッチが抜群のスピードで対面のDFをぶち抜きゴール前にラストパスを送った。相手GK川島の好守により追加点を奪えなかったが、36分に柏木の左CKを槙野がヘディングシュート。一度はGKに阻まれたがこぼれ球を槙野が自ら押し込み2-0とリードを広げた。川崎Fは直後の38分、李のミスパスをレナチーニョが敵陣でさらうとヴィトールが豪快な左足ミドルを叩き込み1点差に詰め寄る。だが41分に右クロスからレナチーニョが放ったヘディングシュートがゴールから外れるなど追いつくことはできなかった。
 
 ブラジル人トリオがこの日初めて揃った川崎Fがサイドでの守備やショートカウンターの対応など守備面の課題が出ていたのに対し、J1上位に勝った広島は手ごたえを感じた様子で佐藤は「(川崎Fの攻撃陣は強力なので)いつも以上に守備に気を遣わなければならなかった。ただ、ウチがボールを持てば崩せる。(J1上位との)差は感じない」と自信のコメントを残した。

<写真>川崎F・中村(左)が広島・森崎和の厳しいマークを受ける
(取材・文 吉田太郎)

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