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鹿島vsG大阪 試合後の選手コメント

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[2.28 ゼロックス杯 鹿島3-0G大阪 国立]

 富士ゼロックススーパー杯が28日、東京・国立競技場で開催され、Jリーグ王者の鹿島アントラーズと天皇杯王者のガンバ大阪が対戦。鹿島は前半6分、FW興梠慎三が先制点を決めると、同14分にFWマルキーニョス、同39分にMF野沢拓也が追加点を決め、3-0で圧勝した。試合終盤にはFW大迫勇也も途中出場。注目の大型ルーキーが公式戦デビューを飾った。
以下、試合後の選手コメント

<鹿島>
●FW興梠慎三
「(G大阪のDFに)スピードがそんなにないのは分かっていたし、ボールを持ったら仕掛けようと思っていた。3バックはマンツーマンで来るけど、そのマンツーも厳しくなくて、結構前を向けた。裏に出してもらえれば追いつくし、やりやすかった。試合中も山口さんに“4バックの方が強いっすよ”って話してたので。後半はガンバのサッカースタイルにはまっちゃって、でも失点ゼロで抑えたのはよかった」
―今の調子は?
「不調です。きょうの試合でどうなるか。ここで結果を出せたのは本当によかった」
―ベンチにFWが3人入っていたが?
「まだ1試合しかやっていないけど、競争は激しいと思うし、今のポジションを取られないように頑張りたい」
―シーズン最初の公式戦で点を取ったが?
「ホッとしたのが正直なところ。前半はやりたいことができたし、あとは後半、何もできなかったのが課題」

●FW大迫勇也
―公式戦デビューの感想は?
「うれしいけど、何もしていないので。これからが大事だと思う」
―国立競技場は選手権の決勝で負けた会場だったが?
「高校は高校。プロはプロ。(選手権は)過去のことなので。負けたことは悔しかったけど、ここからプロという厳しい世界で頑張っていきたい」
―ボールを持ったら前を向いて仕掛けたが?
「時間が短かったし、仕掛けるしかないと思っていた」
―ボールを取られたが?
「取り返すしかないと思った」
―初めてJ1同士の試合だったが?
「やっぱりアントラーズというチームはレベルが高いなとつくづく思った。自分も練習して、少しでも上手くなりたい」
―公式戦の雰囲気は違った?
「そんなに違うというところまではいってなかった」
―興梠のプレーをベンチから見ていてどうだった?
「動き出しが速くて、マルキーニョスとのコンビもすごかった。自分が盗むことばかり。少しでも上手くなりたい」
―今後につながる試合?
「少しだけでも出させてもらって、雰囲気も味わったので、これからに生かしていければ」
―手応えは?
「何もしていないので」

●MF青木剛
「ゼロックス杯でガンバに勝てたのは自信になるし、勢いを持って開幕にいける。前半はガンバが慣れない3バックをやっていて、その間に3点取れたというのもある。あまり慢心せず、1週間しっかり調整して、ホームにレッズを迎え撃ちたい」
―サイドのスペースを狙っていた?
「ガンバが3バックで来ると分かった時点で、ひとつの狙いだった。ボランチとか中盤でもフリーで持てて、前を見たとき、2トップが裏を狙って走っていた。そこは狙いどころだった」
―コンディションも良さそうだったが?
「後半はきつかった。90分やったのは2回目だし、まだまだコンディションが上がる余地はある」
―選手の入れ替えが少ないメリットは?
「メンバーがやることは分かっているし、誰がどういうプレーをするのか分かっているのは強みだと思う」
―さらに上積みしないといけない部分は?
「ひとりひとりの意識だと思う。そういう意識から行動も変わる。ACLで去年悔しい思いをして、負けた時点でリーグ戦に優勝して来年もACLに出ようという目標ができた。去年の悔しさ、経験を生かして、今年は絶対に優勝するんだという強い気持ちで練習に臨めば、変わっていくと思う」

●MF本山雅志
―G大阪は3バックだったが?
「監督以下、スタッフがいろんな情報を集めてくれて、3バックも4バックもミーティングをして対策を立てていた。しっかりサイドを使うことができたし、守備も真ん中ではね返すことができた。後半は回されるところもあって、そこで前からプレスに行ければよかったけど。マルキーニョスも(興梠)慎三も足が速いから、上手くスペースに出せれば、あそこで起点になる」

●DF内田篤人
「僕が上がらなかった分、前にスペースができて、前の人に自由にやってもらえた。あえて上がらずにいた。3点目も、今までならあそこに自分が入って、スペースを埋めちゃってた。自分が(スペースを)使わずに、他の人に使わせる。そこを意識した。後半は3-0になって相手が頑張ってきて、ああいう展開はよくある。3得点より無失点の方がうれしい」
―ボランチに入った本山については?
「ボールはほとんど取られないし、自分のポジションじゃないのに一生懸命やってくれて、すごい助かる」
―連係面に不安はない?
「長い時間一緒にやっているから、どうやったら勝てるか分かる。長い時間一緒にやっていて仲良しになるのもよくない。練習でもよく言い合いをしているし、ケンカするぐらいやってきている」

●DF岩政大樹
―ボランチに本山が入っていたが?
「きょうはよかったと思う。修正しなきゃと思うこともなかったし。来週には全員の運動量も上がるだろうし、大きく修正することはない」
―ボランチが変わると自分のプレーも変わる?
「ボランチだけじゃない。その人が考えていることというか、サッカーをする上で描いていることはそれぞれ違う。その範囲内でサッカーをさせてやることが大事。ボランチでもセンターバックでもサイドバックでも、人が変わればすべて変わる」
―開幕戦で対戦する浦和は監督も代わって見えにくいが?
「春先はどのチームも見えない。見えない方がやりやすいこともある。レッズとこのタイミングでやるのはいいのか、悪いのか分からないけど、個人的には去年出られなかった開幕戦に出られるのがうれしい」
―浦和戦のポイントは?
「センターバックは90分すべてがポイント。すべての時間が同じように大事」


●MF遠藤保仁
「ドタバタしている間にやられた。うまく試合に入れなかったのがちょっと残念。後半はらしさを取り戻したと思う。あれぐらい球際に強くいくとか、そういうのを次の試合では最初からできるようにしたい」
―前半は3バックだったが?
「裏もいっぱい取られたし、形もそんなにつくれなかった。そこは課題のひとつ。状況によってはまた3バックになることもあるだろうし、しっかり修正していきたい。入り方が悪かったのは事実。立ち上がりにセットプレーからやられた。後手を踏むと難しい。リズムが悪くてもそこは防いで、流れが来るまで我慢する粘り強さをチームとして付けていきたい。後半はボールもよく回っていたし、仕掛けたり、サイドも使えていた。前は心配していない。後ろも後半は安定していたと思う」

●MF安田理大
「3バックにしたのは、鹿島がウッチー(内田)と新井場さんとかサイドを起点にするから、そこにプレッシャーをかけて上がらせないようにという狙いがあった。僕らが前に行くためにやったけど、上手くいかなかった。時間は限られているし、その中でチームのみんなが頑張るしかない」

●DF山口智
―試合の感想は?
「(負けたのは)自分らの責任。でも結果にとらわれ過ぎても良くないから、ガンバスタイルのサッカーをしっかりイメージして、あと1週間でチームを立て直したい。合宿でやってきた事をもちろん意識していたが、まだみんなその意識がたりないかもしれない。それに、その意識に身体がついていっていない。実戦感覚、厳しい試合を久しくしていなかったから、こういう結果になったのかもしれない。でもそれは良いわけですね」
―反省点は?
「CBがもっと球際に激しく詰めて、DFもMFもサイドをもっと絞る必要があった。後半入る前に、DF、GKは監督に名指しで注意された。数が足りている場面での失点。守備が甘い。もっと人に対して強く行けと。今日はまだ気分が落ちているので、今日の試合に関しては帰宅してもう一度振り返りたい」

●DF高木和道
「練習ではずっと3バックをやっていたけど、横のスペースを使われて、ちょっと上手くいかなかった」
―移籍後最初の試合は悔しい結果になったが?
「いつもこんなんです、オレは。代表も清水もそうだった。またここからやっていきます」
―連係面は?
「DFラインだけの問題じゃない。3点取られたけど、そこまでネガティブにはなっていない。もっとよくする必要はあるけど」
―個人的に3バックは久々?
「かなり久々。神戸時代以来。あのときは(3バックの)真ん中をやっていた。4バックより(山口)智さんが余っている分、自分は人に強くいくとか、ウイングバックを上げたり下げたり動かすことを意識していた。監督からは人にもっと強く行けということだったので、そこが足りなかったと思う」

(取材・文 西山紘平、山口雄人)

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