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フランサは「もろ刃の剣」、綱渡りの戦い続く柏

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[3.21 J1第3節 横浜FM3-3柏 日産ス]

 柏レイソルは2度の2点ビハインドをはね返し、引き分けに持ち込んだ。立役者はFWフランサだ。0-2の前半42分、右CKのこぼれ球を拾ってMF杉山浩太につなぎ、アシストを記録。1-3の後半20分にはMF栗澤僚一の右クロスをフリーで受け、自ら右足で蹴り込んだ。さらに後半40分、FWポポとのワンツーで3点目をアシスト。「ポポと同じイメージを持てた。シュートをしっかり決めてくれた彼のおかげ」という劇的同点弾で勝ち点1をもぎ取った。

 「勝ちに等しい引き分け。結果には満足している。長いリーグ戦の中で、アウェーで取った勝ち点1は大きい」。1ゴール2アシストの魔術師は、そう胸を張った。

 圧倒的なテクニックで観る者を魅了し、無数のチャンスをつくり出す。その一方で守備に走ることはなく、ボールを欲しがるあまり自陣にまで引いてきて逆に囲まれ、ピンチを招くこともあった。

 高橋真一郎監督は「もろ刃の剣」と背番号10の存在を表現する。「素晴らしいプレーも見せるし、簡単にボールを奪われることもある。それはみんなが分かっていること」。そんなフランサの創造力に依存しているのが柏の現状だ。

 高橋監督は「フランサのやることをみんなが分からないといけない。他の選手がどれだけフランサの意図を感じられるか」とまで言う。“王様”として君臨するフランサがこの日のように3ゴールを演出することもあれば、ブレーキとなることもあるだろう。まさに綱渡りの戦い。もしもフランサが負傷離脱するようなことがあれば、どうなるのか…。フランサのおかげで得た勝ち点1を素直に喜んでいいのか、不安もよぎったのは確かだ。

(取材・文 西山紘平)

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