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[ACL]大迫2戦連発、鹿島アウェー4発で2連勝!

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[4.7 ACL第3節 アームド・フォーシズ 1-4 鹿島 JBスタ]

 7日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)はグループリーグ第3節を行い、G組で1勝1敗の鹿島アントラーズアウェーではシンガポールのアームド・フォーシズと対戦。1-1の前半42分に日本代表DF内田篤人のゴールで勝ち越すと、後半にも新人FW大迫勇也の2試合連続ゴールなど2点を追加し、4-1で勝った。

 前節の上海申花(中国)戦で初勝利を挙げた鹿島は前節1得点1アシストの活躍を見せた大迫とマルキーニョスを2トップに配置する4-4-2システム。GKが曽ケ端準で4バックが右から内田篤人、岩政大樹、伊野波雅彦、パク・チュホ。ボックス型の中盤は青木剛と小笠原満男が底の位置に入り、本山雅志と野沢拓也がその前方からゴールを狙った。

 気温29度、湿度80パーセントを超える蒸し暑い環境。その中で鹿島イレブンは試合開始から思い切ったラッシュをかける。大迫、マルキーニョスの2トップが前線から激しく相手を追い回し、プレッシャーをかけていった。ただ、ボールを支配し、再三シュートにまで持ち込んでいた鹿島だったが、アームド・フォーシズの192cmの大型ストライカー・デュリッチと元タイ代表MFチャイマン、そして元新潟のMF深沢仁博らによるカウンター攻撃にゴールを脅かされる。
 それでも、鹿島は相手マークの緩い両サイドから攻撃を仕掛け、先制ゴールを奪う。23分、中央のマルキーニョスからパスを受けた野沢が余裕を持って右クロス。ファーサイドでフリーだった本山が右足ダイレクトでゴールへと突き刺した。奮闘していたアームド・フォーシズにとっては痛い失点。だが、ホームチームは怯まなかった。直後の25分、チャイマンの左FKに対して大外から走りこんだDFハフィズが同点ヘッド。さらに40分にはカウンターからチャイマンがグラウンダーの右クロスをデュリッチの足元に入れるなど、J王者を恐れずに戦っていた。

 ここまで勝ち点ゼロのアームド・フォーシズの“抵抗”に手を焼いた鹿島。だが、決定的ピンチを乗り切った直後にリードを奪った。42分、セットプレーのカウンターから野沢が中央を独走。そして、DFを引き付けながら右サイドへ流れたマルキーニョスによってつくられたスペースを突いた内田へ野沢からのパスが入る。内田は右足インサイドでのシュートをゴール右隅へ流し込み、勝ち越しに成功。鹿島はさらに後半開始直後の2分、右サイドで粘ったマルキーニョスのクロスを中央の大迫が頭でゴールへと押し込んで3-1とした。
 鹿島は11分に内田がPKを与えるが、キッカー・デュリッチの左足シュートを曽ケ端が右へ飛んでストップ。相手の追撃ムードを削ぐとその後は一方的に攻め続けて相手に攻撃機会を与えなかった。マルキーニョスのシュートがポストを叩くなどなかなか追加点を奪えなかった鹿島だったが、後半ロスタイムに青木の右クロスを相手DFがオウンゴール。4-1で勝った鹿島が2連勝で勝ち点を6へ伸ばした。

(文 吉田太郎)
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