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ダヴィが決めれば名古屋は勝つ、不敗神話を更新

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[4.18 J1第6節 柏1-2名古屋 柏]

 ダヴィ不敗神話だ。名古屋グランパスはFWダヴィの2ゴールで柏に競り勝ち、公式戦4試合ぶりの勝利を飾った。ダヴィの1試合2得点は3月7日の大分戦(3-2)、同22日の清水戦(3-1)に続いて今季3度目。通算得点を6に伸ばすとともに、1得点を決めた3月10日の蔚山現代戦(3-1)も含め、ダヴィが得点した試合は4戦全勝と不敗記録を更新した。

 「自分が点を取って勝つのは素晴らしいし、全部の試合が同じようにはいかないと思うけど、今後もそうなればいいと思う」

 今季札幌から加入したブラジル人FWは、その決定力をいかんなく発揮している。この日はFW玉田圭司が右足首捻挫のため欠場。システムも4-5-1に変更されたが、玉田不在の影響は感じさせなかった。

 中盤の構成は吉村圭司をアンカーに置き、その前方に中村直志と山口慶が位置する形。これが逆に功を奏し、高い位置からのプレッシングを可能にした。中村は「ヨシ(吉村)も僕らが前にいてパスを出しやすいと思う。僕らも前からプレッシャーに行けたし、裏にも飛び出せた」と、システム変更の効果を口にする。

 1-1の後半36分には山口に代えてDF吉田麻也を投入。DFの枚数を減らして3バックにすることで田中隼磨、阿部翔平の両サイドが高い位置を取り、終盤の猛攻につなげた。ダヴィの決勝点が生まれたのは後半ロスタイム。ストイコビッチ監督は「リスクを冒して攻撃したかった。我々には3人の素晴らしいDFがいるし、3人でも問題ないと思った。田中隼磨、阿部を開かせることで戦術的にもいい決断だったと思う」と自画自賛した。

 リーグ戦2連敗、公式戦3試合勝利なし、玉田の欠場というチームの危機を救ったダヴィの2発とピクシーの采配。22日にアウェーでACLニューカッスル・ジェッツ戦を控える中、反攻体勢を整えるのに十分な劇的勝利だった。

<写真>名古屋FWダヴィ
(取材・文 西山紘平)

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