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第3回ブラインドサッカーアジア選手権日本で開催

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日本視覚障害者サッカー協会は16日、味の素スタジアムで「第3回IBSA視覚障害者サッカーアジア選手権大会」が2009年12月15~20日の日程で、日本で行われることを発表した。

視覚障害者サッカーとは「ブラインドサッカー」とも呼ばれ、4人のFPにGK、コーチと相手ゴール裏にコーラーという指示役がつく。FPはアイマスクを装着、全盲状態でプレーし、GKとコーラーは健常者がその役割を担う。ボールには特殊な鈴が入り、その音とGK、コーラーの指示を聞きながらFPは相手ゴールを目指す。想像以上に激しいプレーの応酬となる(写真)。

協会理事長の釜本美佐子さんによると、日本では2001年11月11日から日本でブラインドサッカーが始動。パラリンピックの正式種目であるため、その出場を目指しているが、日本はアテネ、北京の2大会には出場できなかった。

しかし一方で2007年には強豪スペインを破るなど、確実に進歩している。そして今回日本で国際試合を行うことでより活躍と知名度アップを狙う。
代表監督の風祭喜一氏は「このサッカーで好きなのはボールを止めたときの選手の顔とシュートした後ゴールしたかどうか、周囲の反応を確認して喜ぶ瞬間です。あのワンテンポ遅れて喜ぶ間、瞬間がたまらない」とその魅力を語る。

今回名誉委員になったサッカー元日本代表・名波浩氏も「11人制より攻撃的であって見るほどに惹かれていった」と熱く語った。

百聞は一見にしかず。今年の年末はぜひまた違う形のサッカーを、そしてゴール時の“時間差の喜び”というものを体感していただきたい。


[大会名]
第3回IBSA視覚障害者サッカーアジア選手権大会

[日程]
2009年12月15日~20日
(決勝、閉会式:20日)

[会場]
アミノバイタルフィールド(味の素スタジアム隣接)

[予定参加国]
日本、中国、韓国、イラン、ベトナム、タイ、マレーシア

(取材・文/伊藤亮)

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