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日本vsベルギー 試合後の選手コメント

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[5.31 キリン杯 日本4-0ベルギー 国立]

 日本代表は31日、キリン杯第2戦でベルギー代表と対戦。前半21分、DF長友佑都のゴールで先制すると、同23分にMF中村憲剛が追加点。後半15分にFW岡崎慎司、同32分にFW矢野貴章も加点し、4-0で快勝した。
以下、試合後の選手コメント

●FW岡崎慎司(清水)
―シュートはどこに当たった?
「肩っぽかった。相手にも自分にも当たっていたし、微妙な感じ。でも飛び込めたのでよかった。いいボールをくれたし、速いボールにニアで合わせるのは自分の形」
―途中でポジションを変えた?
「左でスタートして、やりながらどんなところにでも顔を出そうと、4人で流動的にやった。後半からは真ん中に入って、真ん中をやったときに点を取れたのはよかった」
―相手はでかかったが?
「ボールを失うことなくやれたんでよかった。最初のチャンスはしっかり決めたかった。3点目のゴールだったんで、先制点を取れるようにしたい」
―クロスへの飛び込みは自信がある?
「周りも見てくれているし、いいところに出してくれるから。前に人数をかけている分、前で取ったらチャンスになる。クロスにも人数をかけて、サイドから崩すチャレンジができた」
―2戦連発だが?
「ゴールは自信になるし、チームへのアピールにもなる。自分を試合に出してくれたら点を取るというのがないと、試合にも出れないし、ボールも出てこない。でも、ここが本番じゃない。大事なところで点を取れるようにしたい」

●FW大久保嘉人(ボルフスブルク)
―何が起きた?
「GKの蹴ったボールが当たった。足先に当たってひざをひねった感じ。全然、力が入らなくなった」
―大丈夫?
「分からない」
―久々の試合だったが?
「久々にやったし、すごいきつかった。でも、試合を通してやれたんでよかった。安心した。動く回数を増やそうと思っていた。体力が戻ってなかったし、それをテーマにした。次に生きると思う」

●FW興梠慎三(鹿島)
―胸の痛みは?
「大丈夫。多少痛いけど、我慢してできる痛み。1週間ちょっとやってなくて、フィジカルもあんまりやってなかったからきつかった。息も上がったし。でも楽しかった。もっとボールに絡めるようにしたい」
―手応えはつかめた?
「きょうは何もやってないので。次、チャンスをもらえたら頑張りたい」

●FW矢野貴章(新潟)
「こういうきっちり引いた相手から点を取れたのがよかった。密集のところからダイレクトで崩していけているのがいい。練習でやっていることが試合でできている。右サイドは今はチームでもやっている。右から中に入っていけて、自信にもなった」

●MF中村憲剛(川崎F)
―大活躍だったが?
「外しましたからね、立ち上がりに2本。あれを決めてれば、もっと楽になった。もっと点を取りたかった」
―俊輔が入ってどうだった?
「先発で一緒に出るのは久しぶりだったけど、全然問題ない。前はボランチで、今回と立ち位置は違うけど、呼吸は変わってない。違和感なくやれたし、もっとやればよくなる」
―イメージどおり崩せた?
「ベルギーは最初は固まってなくて、向こうが取りに来たところを回して、決定機をつくれた。点を取ってからは相手もしっかり4-2-3-1の布陣をつくってきて、がっちり守られたところもあった。ただ、最初にたたみ込もうと話していたし、それがうまくいったところもある」
―ゴールの場面は?
「(大久保)嘉人が持った瞬間、フリーランニングをしたら相手が付いてこなかった。がっつり寄せてきたらシュートは選択しなかったかもしれないけど、当たりも弱かったから。相手はでかいし、切り返してシュートのイメージはきのうから持っていた。それが上手くいった。1点取るまでも決定機はあったし、形をつくれたことは評価したいけど、20分以降、足が止まったようなところもあった」
―持ち味は出せた?
「トップ下だからといって、FWの下にずっといろとは監督からも言われてない。ボランチに落ちたり、FWを追い越したり、考えてというより、自然に体が動くと信じてやっている。サイドでもどこでも自分が行けば、助けられる。そうすればボールも来るし、あの位置(トップ下)ならシュートもどんどん狙っていい。チリ戦はシュートが少なかったから。もっと入れば良かったけど、手応えは感じている。お互いがお互いを見ている。誰かがポジションを離れてもアイコンタクトができている。ポジションを崩してもサポートできてれば問題ないし、4人が同じ位置にいる必要はない」
―このサッカーなら世界にも通用する?
「欧州みたいにポジションを決めて1対1で勝つというのは日本では難しい。足を止めたら日本は終わり。足を止めずに、受けたら出して、出したら走るというのを続ければ、きょうのベルギーみたいに穴は空く。それを信じてやっていきたい。岡田さんが就任して1年でここまで来た。でも、まだ伸ばせるし、伸ばさないと世界では通用しない」

●MF中村俊輔(セルティック)
「最初はあまり無理せず、ミスしないように形をつくるイメージでやった。それがだんだんできてきて、狙ったパスがつながらない場面もあったけど、それはプラスのミスなんで。オカ(岡崎)も(大久保)嘉人の走るタイミングとか、ヤット(遠藤)の預けるタイミングとかもよかった。あとは相手がウズベキスタンになって、相手がこうしてきたらこうしようとか約束事を想定してやっていけば」
―股関節の状態は?
「今は終わったばっかなんで。アイシングはしているけど。あした分かると思う。向こう(ウズベキスタン)に行って最初は落としながらになると思う」
―45分の出場は決まっていた?
「一番大事なのはウズベキスタン戦。最初から行けますという話をして、それが半分だったり、もう少しやるかは試合になってから決めようと。前半が終わって“もういいよ”と言われたし、俺もいろんな感触はつかめたから、その方がいいかなと」
―憲剛がトップ下に入ってどうだった?
「強い相手にならないと分からないよね。憲剛も相手にバンバン来られたとき、どうなるか分からないし。俺とヤットと憲剛が動きながらボールを持って。オシムさんのときも3人が一緒に出ることはあったけど、最近はなかったから。ひとりひとりが動かないと。ただつなぐだけじゃインパクトがない。前半は臨機応変んい動けていたし、それは収穫かな」
―手応えは?
「手応えは強い相手とやったときしか分からない。きょうは感覚を合わせる感じ」

●MF長谷部誠(ボルフスブルク)
―ブンデスと相手の体格は似ていた?
「体の大きさは似ていましたね。きょうは点もそれたし、チームとしてやりたいことはできていたと思うし、いつもそういうプレーができると感じられました」
―仮想ウズベキスタンだったが?
「それはそんなになかった。ウズベキは勝たないといけない状態なので、ここまで引いてくることはないと思う。今日は、完全に引いた相手をどう崩すかという試合だった。自分は、DFと中盤の間のスペースにダイレクトでボールを入れるということをやろうと思った」
―長いドリブルからのシュートは長谷部らしかったが?
「相手がしっかりブロックを作っていたので、パスだけでなく、いつかは突っかけて、相手を引き出せればいいと思っていた。代表だとシュートがなかなか入らないですね」

●DF長友佑都(F東京)
―虫垂炎で離脱していたとは思えない動きだったが?
「気持ちですね、完全に。僕が走り負けてたら、試合に出る必要はない。病気は関係ない。ピッチに立ったら関係ない」
―チリ戦で今野が左サイドバックでプレーしたのは刺激になった?
「もちろん刺激になる。コンちゃん(今野)はチームでもいいプレーをしているし、あの試合を見て参考になった部分もある。でも自分とはタイプが違うし、自分は自分のいいところを出そうと思っていた」
―ゴールは狙った?
「あんなきれいに入るとは思わなかった。GKと駆け引きできた。GKを見たら、クロスに対応して重心が逆に乗っていた。(チームメイトに)狙ってねえだろって言われたけど、狙ってました」
―再発の不安は?
「やっている中では不安を消さないと。戦わないといけない。もちろん、まだ油断はできないけど」
―クロスはかなり工夫していた?
「相手は中がでかいし、それを越えるボールとか、速いタイミングで低いボールを入れるとか。クロスの練習は毎日やっているし、代表では質も求められる。徐々に良くなってるけど、現状に満足せず、やっていきたい。もっとドンピシャで合わせたい」

●DF田中マルクス闘莉王(浦和)
「とりあえず勝てたし、悪い試合じゃなかった。多少ミスはしたけど、次の試合まで時間がある。直せる。左太腿の違和感もなくできた。最後までやりたかったですけどね」

(取材・文 西山紘平、矢内由美子)

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