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[大学MOM_24]流通経済大DF石川大徳(4年)_ヒーローは教育実習中

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[大学マン・オブ・ザ・マッチ]

[6.3 関東大学サッカーリーグ1部 流通経済大 3-0 国士舘大 たつのこ]

 教育実習を“欠席”してチームに合流した「先生」が勝利の立役者となった。昨年水戸の特別指定選手としてJ2出場も果たしている流通経済大の右SB石川大徳(4年=流通経済大柏高)は前半27分、左MF宇賀神友弥(4年=浦和ユース)のクロスをファーサイドで頭で合わせて先制ゴール。試合を動かすとその後も右サイドを縦横無尽に駆け回った。
 後半15分には力強い突破からサイドをえぐり、MF柳明基(4年=横浜FMユース)のゴールを演出。3-0の後半26分、“御役御免”とばかりにピッチへ去ったが、その存在感は際立っていた。170cmのDFが見せた圧巻のパワーとスピード、運動量。中野雄二監督も「右サイドを支配してくれた」と絶賛していた。

 石川は1日から母校の流通経済大柏高に教育実習中。保健体育の授業を担当しながら、同校サッカー部の朝練と午後練習にも参加している毎日だ。当然、流経大の練習には参加できていない状況。だが、この日は短い“休み”を得て、試合に参加した。「(練習に参加できていないので)今日は走ろう、チームに少しでも貢献しよう」と前半から圧倒的な運動量を発揮すると、「後半走りすぎて気持ち悪くなった」までの働きでチームに大きなリードをもたらした。
 毎日の授業準備などコンディションが難しい中でも果たした大役。今年先発を奪取した右SBの攻守に渡る支えもあり、チームは9勝2分で前期を終えた。それでも「自分たちが強いと思ったことはない。みんな自分たちが弱いと思っている。相手に食らいつこうといっているのがいい結果につながっていると思う」と「先生」は謙虚さを忘れない。

 大学最終年の目標ははっきりとしている。「天皇杯でプロとやること。プロに勝てないとプロに入った時にやっていけない。だから絶対に勝ちたい」と宣言。今夏の総理大臣杯で優勝して天皇杯出場権を獲得し、天皇杯で自分の力を発揮して自信を深めてプロ入りを果たす。まずは20日までの教育実習に専念。“石川先生”は試合後、表情を引き締めてすぐさま教育実習へ戻っていった。
 
<写真>後半15分、右サイドを抜け出した流経大・石川はクロスで3点目を演出
(取材・文 吉田太郎)

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