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日本vs豪州 試合前日のピム監督会見要旨

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 17日のW杯アジア最終予選でホームに日本を迎え撃つオーストラリア代表が、代表常連の中心選手10人を欠く1.5軍のメンバーになることが分かった。ピム・ファーベーク監督は16日、試合会場のメルボルン・クリケットグラウンド(MCG)で記者会見を行い、すでに警告を1枚受けている選手は起用しない考えを明らかにした。
以下、ピム監督の会見要旨

●ピム・ファーベーク監督
「あしたの試合はすばらしいものになるだろう。我々は19人のフィールド選手と3人のGKを準備している。きのうの練習もよかったし、準備は整っている。難しい試合になると思うが、いい試合を期待したい」

―すでに警告を受けている選手は試合に出さないのか?
「累積警告のある選手を先発で出すことはない。ベンチに誰を入れるかは決めていないが、警告を受けている選手を試合に出すつもりはない。すでに予選は突破しているので、本大会のことを考えながらあしたの試合に臨みたい」

―経験の浅い選手が出ることになるが、W杯に向けたテストになるのか?
「なかなか出番のなかった選手にも力を示すチャンスを与えることができる。バーレーン戦でも経験の浅い選手を使った。そういうチャンスを与えることができるし、W杯まで1年あるので、この1試合で決めることはない」

―アジア予選で一番良かった点、悪かった点は?
「私には良かった点しかなかった(笑)。13ヵ月間、楽しんでやってこれたし、選手もよくやってくれた。素晴らしい成績を残すことができたし、得点も十分に取れて、無失点で来ている。あしたはいい形で終えて、欧州でプレーしている選手にはいい休みを取ってほしい」

―無失点のまま終えることは重要か?
「重要というほどではない。選手はプロフェッショナルだから、試合には絶対に勝ちたいと思っているだろう。チケットも7万3000枚が売れているということで、見に来る人もオーストラリアが勝てばうれしいはずだし、あした勝つことが目標。その上で無失点だったら、それはそれでうれしい」

―ケネディとマクドナルドを両方出すことはあるか?
「両方でる可能性もあるし、ひとりの可能性もある。選手にそのことを伝えてから、記者には伝えたい。ご想像にお任せします」

―キューウェルがいないが、ニック・カールにチャンスを与えるのか?
「カールはいい選手だし、これから先、キューウェルを上回るかは彼自身に懸かっている。実力はよく分かっているし、その能力を見せつける必要はない。能力は高いし、良い選手だと思っている」

―W杯に出場するのは、今の選手の力量に値すると思うか?
「そう思う。選手は1年半、一生懸命戦ってきた。欧州組が多い中、休養が必要な中で試合をしている。ずっとW杯出場のために戦ってきた。これだけ頑張っている選手をもっとリスペクトすべきだ。今までも難しい局面を乗り越えてきた。あしたも自分たちにW杯に出場する力量があることを見せつけてほしい」

―韓国時代を含めて3回目のW杯出場になるが、今回の手応えは?
「韓国代表でヒディンク監督、アドフォカート監督と一緒に仕事をしてきて、いろいろ学んできた。学んだことを糧にしているし、チームを組織すること、一定の水準を保つことに焦点を当てている。将来に焦点を当てているし、それがいい結果を生み出す基本になる。W杯でもいい結果を出したいと思っている」

―日本はベスト4に行けると思うか?
「W杯で? ベスト4? 不可能なことは何もない。日本のサッカーは素晴らしい質を持っているし、06年のW杯でもオーストラリアに善戦している。07年のアジア杯でも韓国に対していいゲームをしていた。日本の試合の映像はよく見ているが、技術の高い選手が多く、素早いイメージがある。若い選手も出てきているし、今後も伸びていく可能性はあると思う」

<写真>試合前日の記者会見に臨むピム・ファーベーク監督

(取材・文 西山紘平)

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