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川崎F、鹿島の連勝止めるも"自滅"

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[7.5 J1第16節 川崎F1-1鹿島 等々力]

 第11節から首位を独走する鹿島アントラーズの"9連勝"をストップすべく大一番に臨んだ川崎フロンターレだったが、先制するも勝ち切れず1-1のドロー。同時に自らの連勝記録にも終止符を打つこととなった。

 川崎Fはこの戦いに勝利すればチーム新記録の7連勝となるはずだった。第15節を終えて、首位・鹿島との勝点差は「8」。ここで勝点3を積み上げれば、順位は入れ替わらないにしても、王者を射程圏内にとらえる絶好の機会だった。「ここで負けたらリーグ戦が面白くなくなる」。試合前そう話していたのはMF中村憲剛関塚隆監督も「Jをもっと面白くするためにホームで勝点3をとらなければならない」。使命感を持ってゲームに臨んだ。

 しかし連続王者・鹿島の壁は思った以上に高かった。前半33分、鹿島DF内田篤人がPA内でハンドの判定。FWジュニーニョがPKを決め先制した。後半は退場処分の内田を欠いた鹿島に対して、数的に数位に立ったにも関わらず、MF寺田周平のパスミスからカウンター攻撃を喰らい、FW興梠慎三のゴールで追いつかれた。「本当にもったいない。(勝点3を)とるのを放棄したような感じになった。後半とれそうな場面もあったが、相手も死に物狂いだった」と中村。DF伊藤宏樹は「自滅しました。ミスからのワンプレー。防げる失点だった」と下を向いた。

 川崎Fは05年9月11日のホーム初勝利以来、ナビスコ杯を含めて鹿島にはホームで5連勝。1度も負けていなかっただけに、このホーム戦ドローは悔やまれる。しかし、こんなところで下は向けない。まだリーグ戦は折り返し地点にも来ていない。現在の順位は3位だ。「まだ全然諦めちゃいない。頑張ります」と中村。川崎Fは更なる上位を目指す。

(取材・文 山口雄人)

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