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[高校MOM_43]C大阪U-18GK一森純(3年)_死闘に決着つける好守

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[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[7.31 第33回日本クラブユース選手権(U-18)準決勝 C大阪U-18 2-2(PK10-9)京都U-18 ニッパ球]

 決勝進出の立役者は背番号1の守護神だった。2-2のままもつれ込んだ準決勝第1試合は、PK戦で両チーム全選手が蹴り終えた11番目でも決着がつかない死闘に。その戦いにセレッソ大阪U-18(関東2)のGK一森純が決着をつけた。

 2回目のキックとなる相手の12番目・MF山下嗣紋のシュートを左へ跳んでセーブ。勝利の瞬間、ヒーローは歓喜の中心となった。「ボールをセットして蹴る瞬間には足の角度で方向が分かっていた。(なかなか決着のつかなかったことに)焦りはなかったです」と一森は微笑んだ。

 一森は決められれば敗退の決まる6人目でも京都U-18FW伊藤優汰のシュートを右へ跳んでストップ。チームを2度救う活躍に中谷吉男監督も「今日は一森です。つらい思いを払拭してくれた」。
 昨年12月のJユースカップ決勝では2点のリードを守れず、4連続失点。チームは手の届きかけていた日本一の座をつかめなかった。そして一森は今大会の予選リーグでも納得のいくプレーをすることができなかった。
 だが、「普段やってきていること出すこと。自分とチームのみんなを信じていた」という守護神は土壇場で最大限の力を発揮し、チームを勝利へ導いた。

 チーム13年ぶりの優勝へあと1勝。守護神は「Jユースで負けた忘れ物を自分らの力で取りにいく」ときっぱり。決勝では連覇を目指すF東京U-18の前に勢いに乗った守護神・一森が立ちはだかる。

(取材・文 吉田太郎)


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