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U-20代表、スペイン遠征初戦は白谷&指宿弾で勝利

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 14日、U-20日本代表が参加する第26回アルクディア国際ユース大会(スペイン)が開幕し、U-20代表は初戦のレバンテ戦をバレンシア近郊のエスタディオ・ムニシパル・エルスアルコス(アルクディア)で行った。試合は2-1で日本が勝利を収めた。

 前日のオランダ代表戦視察から駆けつけた岡田武史日本代表監督も見守る中、試合は午前0時にキックオフ(当初は22:00開始の予定)。

<出場メンバー>
GK
1松本拓也(順天堂大)
DF
2薗田淳(川崎F)
4當間建文(鹿島)
3比嘉祐介(流通経済大)
17菅沼駿哉(G大阪)
MF
6鈴木惇(福岡)
→後7分 15新井涼平(大宮)
7山村和也(流通経済大)
8河井陽介(慶應義塾大)
→後41分 13島川俊郎(仙台)
12内田健太(広島)
→後27分 19安田晃大(G大阪)
FW
14白谷建人(C大阪)
→後20分 20指宿洋史(ジローナ)
11押谷祐樹(FC岐阜)
監督
西村昭宏

 試合は日本が主導権を握る展開で幕を開けた。立ち上がりから動きの鈍いレバンテを相手に、ボランチの鈴木、山村からの展開で両サイドを大きく使って何度もレバンテゴール前にパスを送り込む。しかし、最後のパスの精度を欠いてチャンスを逃すうちに、中盤で強く当たりだしたレバンテが徐々にペースをつかんでいく。

 とはいえレバンテも決定的な場面はなく、双方大きなチャンスをつかめないまま時間が過ぎ、前半が終了。0-0で折り返した後半はレバンテが攻勢に出る。しかし先に得点を奪ったのは日本だった。後半7分、味方が競ったボールが相手DFラインの裏にころがり、これをしっかりと追っていた白谷がひろってゴールに結びつけた。日本が先制。

 その後は追いつきたいレバンテが分厚い攻めを展開し、日本はそこまでの勢いが影を潜め、ジリジリとDFラインを下げられていく。中盤でのボール奪取と前線でのキープが出来なくなってきた日本は、守備的な位置の鈴木に代えて新井を、前線では白谷に代えて地元スペイン2部のジローナでプレーする指宿を投入してテコ入れを図る。しかし流れは変えられない。

 守備陣が決壊したのは後半33分だった。左から右への早い展開で揺さぶってきたレバンテが最後はゴールエリア内まで侵入。最後はGK松本のニアサイドを破る強烈なシュートをモノに決められ、1-1の同点となってしまう。

 勢いから見るとこのまま押し切られ逆転されてもおかしくない展開となってしまったが、それを救ったのは失点前に内田から代わって投入されていた安田だった。37分、中盤やや左サイド寄りの位置でキープした安田からラインの裏へ抜けようとする指宿に絶妙のパス。これを受けてシュートしようとした指宿を、たまらず相手DFがペナルティエリア内で倒してしまい、日本にPKが与えられた。

 このPKを指宿が自らきっちり決め2-1とした日本は、43分に韓国・水原国際ユースで活躍した河井に代えて島川をピッチへ送り出す。ロスタイムは4分と長めだったが、これをしのいだところでタイムアップ。立ち上がりの構成とは裏腹に試合を通しては苦しい内容だったが、まずは勝ち点3を獲得した。

 次の試合は明後日、対ブラジリア州選抜戦。ここで勝利すれば、準決勝進出はほぼ確実なだけに、奮起が期待される。

 なお、本大会は8チームが2グループに分かれて行われている。
<グループA>
U-20日本代表、ビジャレアル、ブラジリア州選抜、レバンテ
<グループB>
ベネズエラ代表、バレンシア、アルバセテ、ティグレス(メキシコ)

<写真>PKながら途中出場から結果を出したFW指宿(20番)のゴールを祝福する日本チーム

この試合のNEWS↓
指宿、新井、比嘉、河井
白谷、押谷、鈴木、安田
薗田、菅沼、内田、當間

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