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U-20代表、逆転勝利で大会を3位で締める

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 スペイン・バレンシア近郊のアルクディアで開催されている第26回アルクディア国際ユースに参加しているU-20日本代表は21日、最終戦となる3位決定戦のビジャレアル戦(本大会では2回目の対戦)を3-2で逆転勝利し、3位で大会を終えた。

 日本の先発は以下の通り。この日も4-2-3-1で臨んだ。
GK
大畑拓也(磐田)
DF
田中奏一(慶應義塾大)
當間建文(鹿島)
山村和也(流通経済大)
中村太亮(京都)
MF
新井涼平(大宮)
河井陽介(慶應義塾大)
鈴木惇(福岡)
安田晃大(G大阪)
登里享平(川崎F)
FW
白谷建人(C大阪)

 前半はロングボールが多く、パスをつないでいこうという日本の意図がプレーで表現できない。サイドからの攻撃も単発。相手も同様で、互いに決定的な場面が乏しいまま時計の針が進んでいく。中盤では新井がパスミス多くリズムを崩し、40分には早くも島川俊郎(仙台)と交代。この交代で島川はDFラインに入り、CBとして出場していた山村がボランチに上がる。前半はそのまま0-0で終了。
 攻撃に糸口を掴みたい日本は後半、登里に代えて押谷祐樹(FC岐阜)を投入する。

 すると後半1分。右CKを山村、當間がGKと競り勝ち、最後はゴール前にいた中村が押し込んで日本が先制。しかし直後の後半2分。キックオフからの攻撃でクリアをカットされると、あっという間の同点弾をくらってしまう。

 その後、山村、河井のボランチが積極的に前に出て攻めるが、後半7分には右サイドの突破から最後は折り返しのボールを決められてしまい、1-2と逆転されてしまう。
 日本を率いる西村昭宏監督は後半17分、田中に代えて比嘉祐介(流通経済大)を、同27分には鈴木に代えて内田健太(広島)を投入。そして前線を白谷と押谷とのコンビで同点ゴールを狙いに行くと、この交代策が功を奏する。
 後半41分、左サイドに入った内田が持ち込んでからセンタリング。このボールは相手DFとGKにクリアされてしまうが、安田がサイドに押し込んで同点に追いつく。直後の42分には相手クリアミスに押谷が詰めより、GKと交錯してPKを獲得。GKはこのプレーで退場となり、押谷がPKをきっちり決めて3-2とした。

 先制される展開だったが、日本は最後までよく走り、諦めずに追いついての勝利であった。

 なお、大会決勝戦はバレンシアがU-20ベネズエラを破って優勝している。

西村昭宏監督「昨日のバレンシア戦が不甲斐ないパフォーマンスだったので、出場機会の少ない選手でどこまでやれるか楽しみだった。そういう意味で最後にこの連中が逆転したのはうれしいし、評価したい」

原博美団長「何しろ試合に出場させたい連中を連れてきているわけで、今回、韓国とここで8試合やり、そういう意味ではいい経験をさせられた。プロでゲームに出られない連中をどうするか? 課題は多い。同じ年代で試合をこなしている大学生と比較することもできた。レベルも違う中でいかに試合をするか? まだまだ課題は多い」

河井「かなり長い時間使っていただいて、監督に感謝したい。チームとしては試合が始まって一体感が出てくる感じで、いい感じであった。個人的には『もっとゴールに繋がるプレー』をしていきたいと感じた。
 強い相手との接点をどう避けるか? その先でどう点に絡めるか? これからの課題を見つけた感じがする。
 韓国での韓国戦も完全アウエーの中でできて、ある意味とても楽しかった。やれること(自分のストロングポイント)も理解できたので収穫が多い2つの遠征だった」

<写真>終盤に入って同点弾を決めた安田が喜びの表情を見せる

Photo1:中村,白谷,安田
Photo2:押谷,中村,河井,薗田

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