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FW争い激化。佐藤、森本が再招集され、興梠が落選

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 日本代表のFW争いが激化しそうだ。岡田武史監督は、昨年11月以降、招集していなかったFW佐藤寿人(広島)を復帰させ、10月のオランダ遠征を負傷で辞退したFW森本貴幸(カターニア)を再招集した。

 指揮官はこの日のメンバー発表の会見で招集理由を説明。佐藤に関しては「最後の10分、どうしても点を取りたいとき、彼のゴール前での動き出しの鋭さ、感覚は他の選手にはない凄いものがある。点をたくさん取る選手はたくさんいるが、(その中には)こぼれ球とかを入れている選手が多い。彼の場合は自分で(決定機を)作り出している点が多い」と、ゴールハンターとして再評価したことを明かした。

 9月のオランダ遠征からは興梠慎三(鹿島)が外れたが、佐藤と同様の役割を求めていたことを明かし、「興梠は若いしこれから日本の中心になる選手だが、結果が出ていなかった。一度、佐藤にチャレンジしてもらおうかなと思った」と落選理由を説明した。

 セリエAで活躍する森本についても「クロスに入るときの迫力、ゴール前での動き出しの速さというのは、いいものがある。ゴールを取るということを基準に選んだ」と決定力に期待していることを明かした。

 佐藤、森本ともに“スーパーサブ”、“ジョーカー”的な役割として期待されているようにも聞こえるが、前田遼一以外の玉田圭司大久保嘉人岡崎慎司の常連組はいずれも小柄でスピードや運動量が武器と、2人と似たところが多いFW。固定化されつつあるDF陣やMF陣と比べ、FWはレギュラーが決まっておらず、10月の“3連戦”では代表生き残りをかけた“内なる戦い”にも注目したい。

(取材・文 近藤安弘) 

日本代表メンバー

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