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鹿島が5ヵ月ぶりの"首位陥落"、岩政「この苦労も3連覇への布石に…」

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[10.4 J1第28節 鹿島0-1新潟 カシマ]

 鹿島アントラーズの失速が止まらない。泥沼の4連敗。7日に1-3の後半29分から再開される川崎F戦もそのまま敗れれば5連敗となる急ブレーキで、4月29日の第8節から守ってきた首位の座からも実質、陥落した。

 前半28分に5試合連続(大雨で中断した9月12日の川崎F戦を含む)で先制点を許すと、その後は守りを固める新潟の堅守をこじ開けられなかった。後半36分、MFダニーロの決定的なシュートもGK北野貴之に阻まれ、1点を奪えなかった。

 「力が入ってるのかな。負けられない、ミスできないというのがあって。のびのび、楽しくできればいいんだけど」。DF内田篤人はそう言ってうつむいた。

 前人未到の3連覇へ、王者が崖っ縁に追い込まれた。ただ、これだけ連敗しても、首位を奪われた清水とは勝ち点50で並んでいる。残り6試合(再開試合を含めれば7試合)。勝ち点をひとつでも多く積み上げたチームが優勝できる。首位陥落も、開き直るきっかけにするしかない。

 MF野沢拓也は「まだ試合はある。目の前の試合に全力を尽くして、勝ち点3を取って、あとは上を目指すだけ」と話し、MF岩政大樹も「1年間やってきたこと、2年半積み上げてきたものを信じて、この苦労も3連覇への布石と思って、優勝を信じてやるしかない」と強調した。

(取材・文 西山紘平)

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