[10.4 J1第28節 名古屋1-2F東京 瑞穂陸]

　FC東京は5年8カ月ぶりに日本代表復帰を果たしたMF石川直宏の同点弾、FW鈴木達也の逆転弾で2-1勝利。7位に浮上し、目標とするACL出場圏内の3位・G大阪に6差まできた。

　前半18分に名古屋DF吉田麻也にヘディングで先制されたが、絶好調の石川がすぐにやり返した。同24分、利き足とは逆の左足で同点ゴール。前日の柏戦で15得点目を挙げた磐田FW前田遼一をピタリと追走する14得点目を奪った。

　1日に代表復帰が決まり、自らへの“祝砲”を挙げた石川。スポーツニッポンweb版によると、「サイドネットに行くようなイメージ。5割くらいの力でけった。練習のときから力加減を試していた」と胸を張ったという。代表復帰したことで周囲の注目も高まるが、「注目されているのは分かっている。プレッシャーにはならなかった。リラックスできていたと思う」と言ってのけた。　

　チームにとっても大きな1勝のうえ、石川にとっても日本代表戦に弾みが付く1試合となったはず。6日からは代表合宿が始まるが、FC東京での活躍をそのまま持ち込み、代表に“変化”をもたらすつもりだ。

(文　近藤安弘)