beacon

[U-17W杯]宮吉!小島!日本、強豪から3発も・・・・・・

このエントリーをはてなブックマークに追加

[10.27 U-17W杯GL第2戦 日本 3-4 スイス]

 U-17日本代表は27日、U-17W杯2009ナイジェリア大会グループリーグ第2戦でスイスと対戦。今大会初先発のFW宮吉拓実(京都)の2ゴールにより2点を先取した日本だったが、前半終了間際からの4失点により3-4で敗れ、2戦2敗となった。日本は30日のグループリーグ最終戦でメキシコと対戦する。

 初戦で同点ゴールを決めた杉本健勇(C大阪U-18)に代えて宮吉を1トップで起用した日本。4-5-1システムのGKは嘉味田隼(神戸ユース)で、DFが右から松原健(大分U-18)、内田達也(G大阪ユース)、岡本拓也(浦和ユース)、廣木雄磨(F東京U-18)。ダブルボランチは柴崎岳(青森山田高)と小島秀仁(前橋育英高)、右MFが堀米勇輝(甲府ユース)、左に高木善朗(東京Vユース)、トップ下の位置に宇佐美貴史(G大阪)が入った。

 序盤は日本の理想的な展開だった。球際では厳しいものの、プレスの緩いスイスDF陣を尻目に日本は余裕を持ってボールキープ。そしてDFの裏を狙う宮吉が序盤から得点の匂いを漂わせていく。そして8分、“京都の至宝”が早くも期待に応える。センターライン付近でボールを持った堀米がDFの背後へ絶妙なパスを送ると、飛び出した宮吉が右足ダイレクトでゴールへと叩き込んだ。

 先制に成功した日本はボールをつないで攻めてくるスイスの攻撃を確実に網にかけ、スピードあふれる攻撃で相手守備陣を翻弄していく。13分にはPA右サイドでボールを持った宮吉からのスルーパスに走りこんだ柴崎が強烈な右足シュート。さらに16分には左サイドの高木が出した距離の長いスルーパスで宮吉が抜け出し、GKと1対1となった。
 完全に試合の主導権を握った日本は19分、敵陣ゴールラインからつなごうとするスイスのパスをPAわずか外で柴崎がカット。コントロールしてからの完ぺきな右クロスをファーサイドの宮吉が頭で押し込み、2-0へリードを広げた。

 この後も宇佐美のシュートが再三相手ゴールを襲う日本。一方的な展開になりかけたが41分、一瞬の隙を突かれて失点してしまう。相手GKのキックが流れたボールをPAに走りこんだFWセフェロビッチに右足ダイレクトで叩き込まれ1点差。この失点でリズムを崩した日本は直後にも左サイドを崩された。このピンチはスイスFWシャカのシュートがクロスバーを叩き助けられたが、攻撃にロングボールを組み込んできた相手の攻撃にDFを立て直せず、暗雲が漂ったまま後半を迎える。

 その後半開始直後、左クロスを日本守備陣がクリアできず後方へ流してしまうと、相手選手を嘉味田が倒してしまいPKを献上。これは嘉味田が自らストップして意地を見せたが、安定感を欠いたDF陣がこの後崩壊してしまう。
 6分、縦パスでDFラインが裏を取られると、セフェロビッチに左足で決められて同点。さらに8分には左サイドから簡単に中央へパスを通されると、切り返しでDFを外され、シャカに勝ち越し弾を決められてしまった。

 まさかの3連続失点。降りだした雨の中、日本はワンツーから果敢に中央突破を図るが、スイスの厚い守りを切り崩せない。小島、柴崎の決定的なシュートも枠を捉えられず、26分には右クロスが途中出場の杉本へ通るがシュートはヒットしなかった。同点機を逃し続けた日本は29分に左CKのこぼれ球を押し込まれ痛恨の4点目を献上。この後、宇佐美に代えてMF幸野志有人(JFAアカデミー福島)、高木に代えてFW宮市亮(中京大中京高)を投入し運動量増加と攻撃のスピードアップを図った日本は、後半ロスタイムに左サイドを突破した宮市のクロスを小島が鮮やかな右足シュートで決めて1点差とするが、ここで試合終了。強豪から3点を奪い得点力の高さを見せた一方で、守備の不安と決定力の低さを敗因に日本は痛い勝ち点を落とした。
 
(文 吉田太郎)

<写真>期待された宇佐美は幾度もシュートを放ったがノーゴールに終わり、途中交代

▼関連リンク
この試合のNEWS
試合後のコメント

U-17W杯2009特集

TOP