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[高校選手権]極上のゴール合戦制し、松山北連覇!:愛媛

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[11.07 全国高校選手権愛媛県大会決勝 松山工 2-3 松山北 愛媛県総合運動公園球技場]

 JFA・U-18選抜FW山崎功貴をエースとして、今年のインターハイ県予選、四国大会王者に輝いている松山工。一方、昨年は46年ぶりに選手権出場、今年も県新人大会を制している松山北。愛媛県高校サッカー界をリードする両雄が相対した決勝戦は、試合開始から終了まで全く目の離せない極上のゴール合戦が繰り広げられた。

 その口火を切ったのは松山北。2分、戦前、第68回大会では南宇和の主将として全国制覇を経験している大西貴コーチが「相手はSBのカバーにCBが入ったときに真ん中が空く」と指摘していた通り、右サイドハーフ脇坂友登のクロスのこぼれ球に対しフリーとなったボランチ松本眞之介が右足を合わせ先制点をゲットする。

 しかし、直後の5分には松山工FW東野裕樹が同点ゴール。15分にも得意のハーフカウンターから東野のパスを受けた山崎がPA左から弾丸シュートを逆サイドネットへと豪快に突き刺し、前半は松山工業が主導権を握ったまま2-1で折り返した。

 ところが松山工・谷謙吾監督も「攻め急いだダメージが後半20分過ぎからきた」と悔いたように、ハーフタイム後は徐々に松山北のペースに。途中出場のMF大口雄史もリズムを変えた松山北は、後半21分にその大口が蹴った左CKからボランチ西原拓也が押し込み同点に追い付くと、迎えたロスタイムには兵頭龍哉監督が「スーパー1年生」と評するDF松谷直也が出した絶妙の縦パスに反応したFW篠崎晃平が左足シュート。

「嬉しすぎて涙が出た」篠崎の劇的決勝ゴールで、松山北がインターハイ県予選決勝、四国大会決勝に続く3度目の正直で松山工越えを達成。2年連続3度目となる全国の舞台へと駒を進めることになった。

(取材・文 寺下友徳)

特設:高校サッカー選手権2009

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