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[天皇杯]北斗&平山の"凱旋弾"でF東京が4回戦進出

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[11.11 天皇杯3回戦 F東京3-2草津 長崎県]

 ナビスコ杯王者のFC東京がザスパ草津に3-2で競り勝ち、4回戦進出を決めた。

 F東京は負傷でFW鈴木達也、MF石川直宏を欠き、MF梶山陽平、DF長友佑都もベンチスタート。日本代表のDF徳永悠平、DF今野泰幸も不在という苦しいメンバー構成に加え、過密日程の影響もあったか、立ち上がりは動きが重かった。

 草津は前半13分、MF熊林親吾のFKがクロスバーを直撃すると、同29分にもMF松下裕樹の右クロスにFW都倉賢が頭で合わせる決定機をつくった。

 しかし、先制したのはF東京だった。前半32分、FW近藤祐介の右CKをDF佐原秀樹が頭で叩き込み、1-0。なかなかリズムをつかめなかったF東京がセットプレーのチャンスを生かした。

 草津は後半12分に自陣からのロングボール1本に都倉が抜け出すと、飛び出してきたGK塩田仁史の頭上を抜くループシュートで同点に追いつく。一気にたたみかけたいところだったが、F東京の“地元凱旋コンビ”が草津の夢を打ち砕いた。

 F東京は後半18分、途中出場のMF中村北斗が豪快な無回転FKを直接叩き込んで勝ち越しゴールを奪うと、同31分には途中出場の梶山のサイドチェンジからMF羽生直剛の左クロスにFW平山相太が打点の高いヘディングで合わせ、3-1と突き放した。

 長崎県立総合運動公園陸上競技場で行われた試合。地元・国見高出身の2人が、スタジアムに駆け付けた母校の後輩約50人の前で先輩の“威厳”を見せた。

 長崎県諫早市出身で、生まれも育ちも長崎の中村は試合後のインタビューで「久々にこのピッチで試合ができてうれしかった。FKは練習通りいってくれたので良かった。(スタンドの後輩からは)とても大きな声援が聞こえた」とコメント。

 平山も「この競技場では負けたことがないので、勝ててよかった」と凱旋試合でのゴール&勝利を喜び、「母校にはもっと頑張ってほしい」と、3年ぶりの全国選手権出場を決めた母校に強烈エールを送っていた。

 試合は後半36分にFW高田保則が1点を返すなど草津も粘りを見せたが、3-2でF東京が逃げ切り勝ち。15日の4回戦では仙台と対戦する。

(文 西山紘平)

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