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電撃!!川崎F・関塚監督が辞任!

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 川崎フロンターレは16日、関塚隆監督が今季限りで退任すると発表した。クラブ側は来季の契約延長を目指して交渉していたが、本人の強い意向により慰留を断念した。後任は未定という。

 川崎Fは今季、リーグ戦2位、ナビスコ杯準優勝、ACL8強、天皇杯8強と好成績をおさめたが、チームの目標がタイトル奪取だったこともあり、関塚監督が責任を感じて辞任を選択した。

 関塚監督は退任理由やサポーターへの感謝の気持ちを、クラブを通じて発表した。

 「サポーターの皆さんからの熱い気持ち、クラブからのオファーをいただき、今季、新たな気持ちで指揮をとりました。

 タイトル獲得を目標に掲げ、強い気持ちを持って選手、コーチングスタッフ、クラブスタッフ、サポーターの皆さんと1年間戦ってきましたが、残念ながら結果を出すことができませんでした。

 来季に関して、クラブから契約の話をいただきました。しかし1年間を振り返ってみて、タイトルが取れなかった事を真摯に受け止めてお断りをさせていただきました。

 2004年より6年間、川崎フロンターレで充実した時間を過ごすことができました。タイトルを取れなかった事、選手やサポーターの皆さんと喜びを分かち合えなかった事が非常に心残りであり、申し訳なく思っています。

 体調を崩しチームを離れた時に、皆さんからいただいたフラッグが心に強く残っております。本当に感謝しています。この場をかりて、あらためてお礼申し上げたいと思います。

 6年間、大変お世話になりました。これからも引き続き、川崎フロンターレへのサポートをお願いします」と思いを語った。

 また、武田信平社長も交渉の経緯などについて言及。「関塚監督には、2004年、J1昇格を目標にし、そして昇格後もJ1の舞台で戦えるチーム作りをお願いしました。

 1年でのJ1昇格、そして初年度からの上位進出を始めとする継続的な好成績など、近年におけるクラブの躍進は関塚監督なしには考えられません。

 今季掲げたタイトル獲得という目標には惜しくも届きませんでしたが、若手選手の育成と選手層を厚くした手腕は高く評価しております。そのようなことから、関塚監督には、絶対的な信頼をおいておりましたので、クラブとしましても来季の続投を要請しておりました。

 しかしながら、今回、関塚監督の辞意の意志が固く、大変残念ではありますが、本人の申し出を受理致しました」と説明した。

以下は関塚氏のプロフィール

■生年月日:1960年10月26日
■出身地:千葉県船橋市
■選手歴:船橋市立峰台小-船橋市立宮本中-千葉県立八千代高-早稲田大-本田技研
■指導歴:早稲田大監督-鹿島コーチ-清水コーチ-鹿島コーチ-川崎F監督(2004~2008.04、2009~)

〈写真〉12月5日・柏戦で指揮を執る関塚監督

(文 近藤安弘)

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