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[高校MOM134]F東京U-18MF山崎直之(3年)_V導いた“影の職人”

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[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.27 Jユースカップ決勝 F東京U-18 2-0 広島ユース 長居]

 2年ぶり2度目に手にしたFC東京ユースの栄冠の裏には、“影の職人”MF山崎直之の存在があったことを忘れてはならない。

 「全体のバランスを見て、そのとき一番いいポジショニングを取るように心がけた」。山崎は地味だが、今大会でいぶし銀ともいえるプレーを見せ、優勝に貢献した。ポジションはボランチ。必ずボールに絡めるポジション取りをし、中盤の底でボールを散らすだけでなく、果敢に前線に飛び出して、重松と山口の2トップに絡み、バイタルエリアを制圧するシーンは、この大会で何度も見られた。決勝でも彼は持ち前の攻撃力と展開力をフルに生かして、攻撃を活性化。山崎がいたからこそ、重松や三田らアタッカー陣がのびのびとゴール前でプレーできたと言っても過言ではない。

 「今大会はゴールこそ奪えなかったけど、三田と重松が調子いいので、彼らを生かすことを考えました。僕は様子を見ながら、シンプルなところはシンプルに、バイタルエリアでは積極的に仕掛けることを意識しました。そこで点を取ろうとしたら、周りによりフリーな選手がいたので、そこを生かしました。『影ながら自分も頑張っているんだぞ』って思っていますね(笑)」。

 トップ昇格はかなわなかったが、今年はU-18日本代表としてAFC U-19選手権一次予選を戦い抜くなど、他の昇格組3人(重松健太郎、平出涼、阿部巧)に負けない経験とプレーを見せた。卒業後は東京学芸大に進むが、大学サッカーでも職人プレーを見せてくれるだろう。

(FBN)

特設:Jユースカップ2009

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