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[高校MOM139]西武台MF三浦大輝(3年)_無回転ミドル炸裂。浦和・原口に追いつきたい

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[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.31 全国高校選手権1回戦 西武台 2-1 立正大淞南 埼玉]

 右足首のねんざは忘れていた。ありったけの力を利き足に込めた。西武台(埼玉)の背番号10、MF三浦大輝(3年)が豪快な無回転ミドルシュートで勝利に貢献した。

 前半35分、PA外中央で自らの足下へこぼれ球が舞い込んできた。ワンタッチして、右足を一閃した。「コースとかは狙ってないです。とにかく思い切り蹴りました。たまたま無回転になって、GKがこぼしてくれたら誰かが詰めてくれると思っていたら、弾いて入った。先制点だったんで良かったです」。思い切りの良さが功を奏したのか、無回転シュートへ。強烈な弾道はGKの手を弾き、貴重な先制点を生んだ。

 何としても勝ちたかった。下馬評では立正大淞南(島根)の方が優勢だという、専門誌などの情報をキャッチしていた。何より、会場は地元の埼玉スタジアム2002。9230人と多くの観衆が集まった中、地元で恥をかくわけにはいかなかった。

 2つの思いがエースを奮い立たせた。昨年のこの大会。西武台イレブンは出場権を逃したため、埼玉スタジアム2002の補助員を任せられた。三浦はボールボーイを務めた。あこがれのピッチはわずか数メートル・・・。近くて遠い距離。目の前で同じ高校生たちの晴れの姿を見ると、悔しさ、うらやましさがこみ上げた。「来年こそは」-と堅く決意したという。

 そして“別次元”で活躍する元クラスメートの存在があった。浦和レッズ原口元気は1年生のときクラスメートだった。原口は2年生の途中から浦和での活動に専念するため通信制の高校に転校したが、強烈に意識していた。

 今では浦和でレギュラーを奪おうかというほどの活躍を見せている原口。それでも中学時代は“勝った”ことがある。クマガヤSCに所属していた三浦は、原口率いる浦和JYと何度も対戦。「2勝2敗1分けと五分だったんですよ。まあ、負けたときはほとんど原口に決められてましたけど」という。いつか、追いつき追い越したいという気持ちで努力を重ねてきた。

 「自分もプロに行って、(原口と)対戦したいです」と三浦。夢はJリーガーになり、再び原口に“勝つ”ことだ。卒業後は大学へ進学する見通し。大学で成長しプロを目指すが、その前に、まずはこの高校選手権という最高の舞台で『三浦大輝』という名を全国にとどろかせる。

(取材・文 近藤安弘)

特設:高校サッカー選手権2009

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