beacon
TOP > NEWS > 記事詳細

[高校MOM170]ルーテル学院MF小牧成亘(2年)_エースを引き立たせる“スパイス”

このエントリーをはてなブックマークに追加

[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.3 高校選手権3回戦 日章学園0-1ルーテル学院 等々力]

 得点王を走るエース山本大貴(3年)はたしかに、いい選手だ。ルーテル学院(熊本)の中心選手であることは間違いない。だが、この男の“スパイス”が手伝ってこそ、でもある。

 「あのこはドリブラーで、切り込む能力は高い。うまいですしね。スピードもあります。縁の下の力持ち。オシム監督がいう“水を運ぶ人”ですかね」

 小野秀二監督が評価するのは、左MFを務めた小牧成亘(2年)だ。この日の前半39分に山本がPKを決めて勝ったが、小牧がドリブルで仕掛けて引っ張られ、PKをもらったために生まれた。

 「引っ張られたので倒れようかなとも思ったけど、いけたのでいった。PKをもらえて良かった。できれば(そのまま抜いて)自分で決めたかったです」という小牧。170cmと小柄で、スピードがあり、この日もそうだったように、ユニホームを引っ張られても倒れない強さもある。彼がドリブルで引きつけてチャンスメークし、山本が飛び出す-。小牧が調子が良ければ山本もマークが分散してプレーしやすくなり、また逆もしかり。相乗効果で攻撃を活性化させている。

 この一勝には大きな意味があった。リベンジに成功したのだ。ルーテル学院も日章学園も中等部がある。日章学園は今大会、中等部で全国大会を連覇した2、3年生のメンバー中心だが、昨年の大会で1分け1敗と勝てなかったように、ルーテル学院は苦渋をなめさせられてきた。

 小牧はルーテル学院の中等部出身で、中3のときは全国大会で日章学園が優勝し、自身は3位。「いつか日章学園を倒して日本一になる」ことが悲願だった。ひとまず、第一関門をクリアした。「勝ちたいと思ってやってきたのでうれしいです」と声を弾ませた。

 ひとまず目先の敵は倒した。あとは、日本一へ邁進するだけだ。「山本君に合わせようとプレーしてます。山本君も自分に合わせてくれるときもある。コンビネーションはいいです」と小牧。一躍スターになりつつあるエースの背後に、小牧あり-。黒子、縁の下の力持ちといわれるが、エースをさらに活かすには“火の国ドリブラー”の“スパイス”が必要となるだろう。

<写真>ルーテル学院FW小牧
(取材・文 近藤安弘)

特設:高校サッカー選手権2009

TOP