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[2010Jの新星たち_11]MF末吉隼也(福岡大→福岡)

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連載:2010Jの新星たち_11

[1.6 全日本大学選手権決勝 明治大2-1福岡大 国立]

 ボランチの位置からの正確なパスの供給、ピンポイントのセットプレー。福岡大のMF末吉隼也(4年)は何度も決定機を演出したが、1点が足りなかった。前半25分のFK、後半27分の右CKでもゴール前にドンピシャリのボールを送ったが、いずれもDF牟田雄祐(1年)のヘディングシュートはわずかに枠をそれる。「味方に合わせることはできていたけど、あとちょっとのところで決め切れなかった。明大の守備が堅くて、こじ開けるのが難しかった」と唇をかんだ。

 大学サッカー最後の試合は惜しくも敗れたが、「夏の総理大臣杯も優勝できて、冬もここまで来れた。(天皇杯で)G大阪とも対戦できたし、悔いはない。この4年間をプロにつなげたい」と前を向いた。

 卒業後はアビスパ福岡への入団が内定している。「16日から練習があるし、その前に引っ越しもしないといけないので、休めないですね」と苦笑いしたが、「ワクワクしています」と、プロでの戦いが待ち遠しい様子だった。

 攻守両面でハードワークしながら決定的なラストパスを繰り出すボランチは「プロは試合に出てナンボ。積極的にプレーして、開幕スタメンを取れるように頑張りたい」と目を輝かせた。福岡にはチームメイトのDF宮路洋輔(4年)も加入する。GK河田晃兵(4年)はG大阪へ、MF藤田直之(4年)の鳥栖入団も内定しており、他にもプロ入りが噂されている選手がいる。

 ともに戦ってきた仲間たちも、次のステージではライバルになる。「お互いに試合に出て、お互いに上手くなっていけたらと思う。Jリーグで対戦したいですね。燃えるんで、負けないように頑張ります」。新たな目標を胸に、さらなる飛躍を誓った。

(取材・文 西山紘平)

特設:大学選手権09

※この連載は2010年にJクラブへ入団することが内定している選手たちを不定期に紹介していく予定です。

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