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平山が80年ぶりの“デビュー戦ハットトリック”達成

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Text alert@サヌア(イエメン)
政府によるテロ組織アルカイダの掃討作戦が行われるなど、世界的な注目を集めているイエメンで、平山相太(FC東京)が人間爆撃機と化した。まさに圧巻としか言いようのない3ゴールだった。

前半21分、急に出番が回ってきた。同17分に、山田直輝が後方から悪質なタックルを受けて右足首を負傷。山田がタンカで運ばれて行ったのと同時に、背番号81は「(山田に対しての)タックルを見たときに、ひどいタックルだったんで」と、すぐにピッチに送り込まれる覚悟を固めた。

その時点で既に1点のビハインド。「勝って帰らないといけないと思っていたので、勝ち越さないといけないと思った」と、積極的にシュートを狙う。
2-0とされた直後の前半42分、左CKのチャンスからヘディングシュートを成功させて2-1に。勢いに乗った平山は、後半も貪欲にゴールを目指し、55分に同点ゴール、79分に勝ち越しのゴールを決めた。

代表デビュー戦で3ゴール以上を記録しているのは1930年5月25日の極東選手権で若林竹雄が4得点を決めたとき以来、実に80年ぶりの快挙。南アフリカへの道筋が見えてくるような一戦だった。
(取材・文・矢内由美子)

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