名古屋グランパスからオランダ1部・VVVに移籍したばかりのDF吉田麻也が、左足の甲の小指側(第5中足骨)を骨折する重傷を負った。

　13日付の中日スポーツなどによると、トルコ合宿中の11日、チーム初の練習試合・MVV戦に先発出場したが、前半7分に負傷交代。全治は約2カ月という。今後はオランダに帰国後に精密検査を行い、手術の有無などを判断する。

　吉田は6日のアジア杯予選・イエメン戦でA代表デビューし、そのまま8日に合流したばかりだった。まだ正式契約を交わしておらず、契約解除などの不安も浮かんだが、スポーツニッポンによると、年俸50万500ユーロ(約6660万円)の2年半契約で仮契約しており、近日中に正式契約を結ぶ見込み。クラブ幹部も「獲得を控えるようなたちの悪いケガではない」と話しているという。

　欧州移籍は、最悪のスタートとなったが、マイナス思考にならず、プラスにとらえるしかない。吉田は09年、リーグ戦、ACL、天皇杯、日本代表と長いシーズンを送っており、再びリフレッシュし、再起を目指す。

(文　近藤安弘)