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興梠が"鹿島ホットライン"で代表生き残り誓う

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 富士ゼロックススーパー杯(2月27日、国立)の開催発表会見に出席した鹿島アントラーズのFW興梠慎三が会見後、報道陣の囲み取材に応じ、W杯イヤーとなる2010年シーズンの決意を語った。

 昨年12月25日から今月10日まで地元の宮崎に帰省。「母校(鵬翔高)に行って体を動かしたり、高校時代の仲間で集まってサッカーをしたりしていた」とリフレッシュし、鹿島に戻ってからは本格的に自主トレを開始したという。

 25日からは日本代表の鹿児島・指宿合宿がスタートする。6月の南アフリカW杯に向けても「今の自分の立ち位置は(登録メンバー23人から)落ちるか、落ちないかの瀬戸際にいる」と危機感は強い。A代表では10試合に出場しているが、いまだにゴールはない。「まだ結果を出してない。Jリーグでも1点取ればどんどん取れる気がするし、どんなゴールでもいいからまず1点を取りたい」と力を込めた。

 6日のアジア杯予選・イエメン戦ではFW平山相太(F東京)がハットトリックの活躍を見せ、指宿合宿にも引き続き招集された。新たなライバルの出現に「先に結果を残されたけど、今回の合宿では試合数も多いので、チャンスも多いと思うし、そこでものにしたい」と刺激も受けた様子だった。

 心強いチームメイトも加わった。MF小笠原満男(鹿島)のA代表初招集は興梠にとっても追い風だろう。「自分にもプラスになる。チームでも何試合もやっていて、満男さんからボールが来て僕が決めるゴールも多くなっている。(代表で)一緒に出る機会があったらうれしいなと思っていたし、一緒にやりたい」。小笠原との“鹿島ホットライン”の形成。岡田ジャパンの新たな武器が、興梠、小笠原にとってもW杯メンバー生き残りへの大きなアピール材料になるはずだ。

(取材・文 西山紘平)

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