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[高校選手権4強校・新チームの誓い]関大一MF梅鉢貴秀(2年)

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選手権4強校・新チームの誓い
[1.24 大阪府高校新人大会3回戦 関大一 2-0 此花学院 関大高槻G]
 
 関大一(大阪)は第88回全国高校サッカー選手権初戦で全国大会初勝利を挙げると、勢いに乗り、大阪府勢35年ぶりとなるベスト4へ進出した。左右両足から放たれる正確なキックなど、当時からチームの中心選手として活躍していたのがMF梅鉢貴秀(2年)だ。新チームの主将候補でもある梅鉢に10年シーズンへ向けた意気込みなどを聞いた。


―高校選手権から2週間、大会を振り返って。
「レベルの高い相手との戦いが経験できたことで、普段のトレーニングから意識が高まっている。理想や目指すところが高くなったと実感している」

―自身のプレーについても高い評価を受けましたが、自信はついた?
「全国でも通用するプレーとまだまだな部分がはっきりした。組み立ての中で、周りを見られずにつなげない場面もあって、流れを読めていないことがあったのは課題だと思う。運動量やボール際の寄せは通用したと思っているので、そこはさらに伸ばしていきたい」

―今日の試合について。
「前半はみんなで意識して動こうとしていて、2点取った後も狙っていけていたけど、後半は運動量が落ちてしまった。そこでどうするかということだったけど、うまくいかなくて、つなげずに蹴るばかりになってしまった」

―自身のプレーについて。攻撃意識が高まっているのでは?
「3年生のいたチームは、自分がそれほど前に行かなくても点が獲れていた。でも、新チームには(久保)綾祐くんのような絶対的FWがいないから、自分もどんどん前に出ていかなければいけないと思っている」

―高校選手権で印象に残った選手は?
「柴崎(青森山田)はやっぱり強烈だった。判断やキックがすごいなと思った」

―リーダーとしての自覚も強くなっているように見えたが?
「今までは苦しい時間帯は3年生が支えてくれていた。3年生が声をかけてくれることで、気持ちが折れそうになった時でも、頑張れた。でも、もうそんなことは言っていられない。みんなで強くなって、チーム全体で良いサッカーをしていきたいと思っているから、やって欲しいプレー、やらなければいけないプレーについては自分からどんどん声を出していかなければいけないと思っている。厳しいことも言う必要はあると思う」

―将来はプロを目指している?
「今までは遠い存在で、今も近づいたとは思っていないけど、選手権で対戦した相手がプロになったりしていることを考えると、自分も頑張れば行けるんじゃないかという想いは出てきた。少しでも近づけるように努力したい」

―好きな選手は?
「ジェラード(リバプール)ですね。キックがとにかくすごい。パススピードが速いし、パス1本1本に意味があるというか、彼のパスで攻撃のスイッチが入ったり、全てが次につながっていると思う」

―全国ベスト4になった次のチームということで、プレッシャーもある?
「あそこ(ベスト4)までいったことを『3年生のおかげ』とか『3年生だけの力』とばかり言われるのは嫌だから、自分たちも結果を出したい。見てくれる人が増えることは嬉しいこと。期待に応えられるようにやっていきたい」

(取材・文 永田淳)

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