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3度目のW杯出場を目指す小笠原は「時間はあるようで、ない」

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Text alert@鹿児島県指宿
トルシエジャパンとジーコジャパンでW杯出場経験のある昨季JリーグMVPの小笠原満男(鹿島)が、岡田ジャパンのコンセプトを初体験。
「(鹿島より)ワンタッチの練習が多いなと思った。ただ、できるだけ守備では前から行こうというのは、鹿島と同じ。意図のある練習をやっている感じ」と、印象を語った。
9対9のミニゲームでは79年組の遠藤保仁(G大阪)らと同チームでプレーした。得点に絡むような場面はなく、まだ手探りという様子ではあったが、岡田監督は「違和感なくやってくれた」と話し、まずは順調と見ている。
過去に2回、W杯に出場した小笠原だが、今回と状況が酷似しているのは02年のトルシエジャパン時代だ。3月のウクライナ戦前の合宿で初めて日本代表候補入りし、ウクライナ戦では久保竜彦へ見事なラストパスを送るなど、アピールに成功。そのままチームに定着し、日韓大会のメンバー入りを果たした。
ジーコジャパン時代はベンチ生活も長かったが、常に招集され続けており、その流れでドイツ大会にも出場した。だが、06年以降は代表から遠ざかっており、今回は3年半ぶりの招集。
「スタッフも選手も知っているので、新鮮な気持ちと、懐かしいなという気持ちが半々ですね。いつだったか忘れたけど、ここにも来たことありますね。砂風呂があったはずなので、時間があったら入りたい」と笑顔を浮かべた。
「この間、いろいろなことがありましたね。今回はW杯に向けてもそうですが、まずは合宿で怪我をせず、東アジアへ向かうこと。でも、時間はあるようで、ないので、限られた日数の中でチームと自分がいいものを出せればと思う」
3度目のW杯へ、小笠原の挑戦が始まった。
(取材・文・矢内由美子)

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