beacon

王者・鹿島が新体制を発表、ジウトンの加入も決定

このエントリーをはてなブックマークに追加

 鹿島アントラーズが28日、鹿嶋市のクラブハウスで新体制発表会見を行った。同日、昨季新潟でプレーしていたDFジウトンの獲得も発表。ジウトン、ポルトゲーザ(ブラジル)から加入したMFフェリペ・ガブリエルはビザの関係で会見を欠席したが、DFイ・ジョンス(前京都)、GK佐藤昭大(前広島)、GK八木直生(前鹿島ユース)が出席した。

 ジウトンとフェリペ・ガブリエルは31日に来日予定で、2月1日に始まる宮崎キャンプからオズワルド・オリヴェイラ監督とともに合流する。

 昨季、史上初のJリーグ3連覇を成し遂げた鹿島。大東和美社長は「連覇を3から4に伸ばすとともに、悲願であるアジア制覇を目指して、新たな気持ち、新たな努力で困難なハードルを乗り越えたい」と決意表明した。新スローガンは「エヴォルソン 新化」に決定。エヴォルソンはポルトガル語で「進化」「発展」を意味し、訳語として「進化」ではなく、「新化」を当て、進化するだけでなく、常に新しいものを追い求めていく姿勢を強調した。

 今オフはFW田代有三、MF増田誓志が山形に期限付き移籍し、DFパク・チュホは磐田へ、MFダニーロはコリンチャンス(ブラジル)へ移籍した。選手層の低下が危惧されたが、イ・ジョンス、ジウトンというJリーグでも実績のある外国人選手に加え、U-20ブラジル代表としても活躍したフェリペ・ガブリエルを獲得し、先発争いは激しくなった。あとは期限付き移籍から復帰したMF船山祐二、MF鈴木修人を含めた若手の底上げが出てくれば、戦力的にも昨季と遜色ない陣容になるはずだ。

 少なくとも激しい出入りによってチーム内にマンネリ感が生まれることはないだろう。4連覇の偉業、そしてACL制覇へ。王者はさらなるチーム内競争をへて、「新化」を遂げる。

<写真>新体制会見に出席した左から八木直生、大東和美社長、イ・ジョンス、佐藤昭大

(取材・文 西山紘平)

TOP