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「違和感ない」「もっと良くなる」中盤4人衆が「新・黄金」に手応え

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[1.29 練習試合 日本代表8-0鹿屋体育大 指宿]

 新たな「黄金の中盤」の誕生に手応えを深めた。岡田ジャパン初招集となったMF小笠原満男(鹿島)を加えた79、80年生まれの中盤4選手が絶妙なパス回しでチャンスを演出。ただのオプションにとどまらない無限の可能性を感じさせた。

 MF遠藤保仁(G大阪)は「そんな違和感もなくできた。攻撃に関しては何も話してない。自然に」と振り返る。ユース代表時代からのチームメイトに言葉は必要なかった。息の合った連係で何本もダイレクトパスがつながる場面もあり、急造メンバーとは思わせない連係を披露した。

 MF稲本潤一(川崎F)も「(小笠原)満男とはドイツW杯以来、4年ぶりのプレーだったけど、違和感なくできた」と話し、初共演となったMF中村憲剛(川崎F)も「お互い話しているし、練習でも言い合っている。何の違和感もなくできた」と声をそろえた。

 課題も明確になった。足元でボールを受けるパサータイプが並び、ゴール前に飛び込む動き、迫力が物足りなかった。遠藤は「いい距離感でやれればリズムよくボールが回る。どこかでスピードの変化を付けられればもっといい」と言い、稲本も「足元で欲しがる選手が多くて、裏のスペースが空いていたのに走り込む選手が少なかった」と指摘した。

 小笠原も「パスを回しながら裏に飛び出していくプレーとか、FWに当てたときのサポートとか、ランニングがもっとあれば上手くいくし、そこはもう少しできたらよかった」と自覚していた。課題があるということは、まだ伸びしろがあるということ。いずれにせよ「もっともっと良くなる実感がある」(中村)というのが4人の一致した思いだったようだ。

(取材・文 西山紘平)

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