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徐々にW杯モードに、食事会主催の中澤「みんな酒も飲まなかった」

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 鹿児島・指宿合宿最後の夜となった30日夜には選手だけの食事会が開催された。同日がDF岩政大樹(鹿島)の28歳の誕生日だったため、その祝福ムードもあり、「いい雰囲気だった」(FW岡崎慎司)という。

 呼びかけ人となった主将のDF中澤佑二(横浜FM)もチームのまとまりや意識の高さを再確認できたと強調した。「みんな酒も飲まなかったし、そういう前向きな姿勢を見せてくれた。監督が見てない場だから、そこは自主的なもの。監督がいないからってハメを外す選手もいないし、そういうところには変化も見られると思う」

 こうした意識改善は練習からも感じ取れるようになったという。「きつい練習とかがあると、これまでは何人かには“えー”とか“だるいな”っていう空気があったけど、今はそういうのもないし、本気で取り組んでいる姿勢が見える。W杯が近づいているのかなという感じもする」とチーム内の変化を口にしていた。

 意識も練習も、徐々にW杯モードに入ってきている。守備練習では4バックとダブルボランチの計6人で連動した守備組織の確認に時間を費やした。「アジアなら4バックだけで守れるところもあるけど、世界ではそうもいかない。ダブルボランチを含めて運動量を惜しまずにやる。世界は“大丈夫だろう”と思う一瞬のところから狙ってくる」。すべてはW杯のために。チームリーダーとして、ピッチ内外で中澤が引っ張っていく。

(取材・文 西山紘平)

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