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ベネズエラ戦の反省生かす、小笠原&憲剛が緊急会談

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 日本代表は3日、大分から帰京し、6日開幕の東アジア選手権に向けて千葉県内で調整を開始した。2日のベネズエラ戦(0-0)に先発したメンバーは軽めの調整。控え組はミニゲームなど約1時間半の練習を行い、右内転筋を痛めていたFW玉田圭司(名古屋)も合流した。

 千葉県内のグラウンドには1日夜の積雪が残っており、岡田武史監督も「(羽田)空港から戻ってくる途中は雪がなかったので、ビックリした。指宿は暖かかったから。やっぱり冬だから寒いですね」と驚いた様子だった。

 ベネズエラ戦から一夜明け、「戦術面で攻撃に問題点があった」と振り返った指揮官は明日4日にミーティングを行う考えで、「選手にもミーティングで修正しようという簡単な話だけした」と説明した。

 ただ、選手はすでに動いていた。試合後、中盤の両サイドを務めたMF小笠原満男(鹿島)とMF中村憲剛(川崎F)が緊急会談。中村は「(2人の距離が)近づいたら近づいたで、それはチャンスになるし、いいことだけど、そればかりではダメ。それとは違って、上手くサイドバックを使えればいいねという話をした」と明かした。

 ベネズエラ戦後の記者会見で岡田監督は「中でプレーするタイプが多くて、1、2回かわせても、次でつぶされる場面が多かった。両サイドが中でプレーするタイプだと、攻撃がつまってしまう」と指摘。攻撃の手詰まり感を打開するため、2人で早くも対応策を話し合っていた。

 小笠原は「選手それぞれに思ったことがあるだろうし、それを出し合って上手い方向にいけば。全員が同じイメージを持てれば上手くいく。俺の意見が正しいわけじゃないし、意見を出し合って、柔軟な対応、臨機応変なプレーをしていきたい」と、選手同士のコミュニケーションを深めるつもりだ。

 ベネズエラ戦は消化不良の一戦に終わったとはいえ、小笠原にとっては岡田ジャパンのデビュー戦だった。まだ修正する時間はある。東アジア選手権3試合で課題を克服することが、小笠原自身の生き残りにも、チーム全体の成長にもつながっていく。

<写真>積雪の残るグラウンドでベネズエラ戦先発組がクールダウンのランニング

(取材・文 西山紘平)

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