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非公開練習で中盤の組み合わせを模索、ボランチにはやはり…

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 日本代表は4日、6日開幕の東アジア選手権に向けて千葉県内で練習を行った。冒頭以外は報道陣を閉め出しての非公開練習で、岡田武史監督は「中国(の関係者)も来ていたので、できるだけ情報を知らせたくはなかった」と説明。練習前にはミーティングも行い、2日のベネズエラ戦の映像を見ながら、課題になった攻撃面の修正に着手した。

 「紅白戦を短い時間やった。時間? 12分30秒と12分15秒だったかな。メンバーも少しずつ入れ替えた」。詳細は明かさなかったが、ベネズエラ戦で両サイドが中に入るタイプだったという反省からMF小笠原満男(鹿島)をボランチに置く布陣もテストした模様だ。

 クラブでも本職としているボランチでのチャンスがめぐってきそうな小笠原は「非公開練習の内容はしゃべれない。ボランチ? どうですかね。そういう気配には鈍感なんで」とはぐらかしたが、より自分の持ち味を発揮しやすくなるのは間違いない。

 ベネズエラ戦を踏まえ、「サイドチェンジを狙ったときもあったけど、(逆サイドの選手が)準備していないところもあった。全体的に逆を見る意識がないから、そのへんはどうかなという話はしている」と、狭いスペースでパスを回すだけでなく、ピッチを幅広く使った攻撃の方法も模索している。「逆サイドにスペースがあるなら、そこを使う選手、そこに出す選手がいてもいい。1つに固執しないで、いろんな攻め方ができれば」と、チームとしての課題も口にしていた。

 「ショートパスの意識が強すぎる。それプラス、大きな展開があってもいい。そういうのはボランチの方がやりやすい」。サイドチェンジとショートパスを織り交ぜた多彩な攻撃。ボランチ・小笠原が岡田ジャパンの舵を取る。

<写真>練習中も積極的に周囲の選手とコミュニケーションを取るMF小笠原満男(2月1日撮影)

(取材・文 西山紘平)

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