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嘔吐地獄から生還した内田が右サイドで躍動

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悪夢の嘔吐再発により、ベネズエラ戦で先発落ちした内田篤人(鹿島)が、2試合ぶりに先発に返り咲き、90分間フル出場。チャンスを量産し、「右サイドに内田あり」をあらためてアピールした。

「サッカーをやっていたという実感や、集中できたということがうれしい。全然問題なかった」と、体調面でもうれいなくプレーできた様子だ。

出番のなかったベネズエラ戦は、外から見ていて「もっとサイドを使えればいいと思った。多少多いくらいでもいいからクロスを上げようと思った」と言い、その言葉通り、終始高い位置を取り、アーリークロスを中心に、ゴール前へ何本も質の高いクロスを上げた。得点には結びつかなかったが「やれたと思う」と手応えはつかんだ。

後半9分には右サイドを駆け上がり、豪快なシュートも放った。おしくも左ポストに当たる不運に、「真芯に当たりすぎたというか、きれいに打ちすぎた。もっとアウトにかけても良かったのだけど」と歯ぎしりしたが、中国の監督が「ポストに当たったあのシュートが一番のチャンスだった」と言うほどの決定的シーンだった。

東アジア選手権は徳永悠平(F東京)に奪いかけられた定位置を自分の手に引き戻すべき大会でもある。そのためには、この日のプレーを続けることが必要になってくるが、「この先につなげないといけない」と、意欲も十分だ。

<写真>日本代表DF内田
(取材・文・矢内由美子)

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