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日本vs中国 試合後の選手コメント

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[2.6 東アジア選手権 日本0-0中国 味スタ]

 日本代表は6日、東アジア選手権の初戦で中国と対戦し、0-0で引き分けた。2日のベネズエラ戦に続く2試合連続のスコアレスドロー。試合後はスタンドからブーイングも起きるなど格下相手に点が取れないふがいない内容で、W杯に向けて不安ばかりが募ってきた。
以下、試合後の選手コメント

●FW玉田圭司(名古屋)
―左に張っていた?
「そうですね。最後は息切れです。前半はある程度形をつくっていた。あとは決め切れるかどうか」
―ベネズエラ戦よりはよくなった?
「ベネズエラ戦はピッチでやってないから、どう違うかは分からない。でも、評価しちゃいけない試合。形はそこまでつくれてなかった。それはこれからの課題。中国もいいチームだったとは思うけど、そこで結果を出さないと。下に見ているわけじゃないけど、もっとやらないといけない」
―4ヵ月ぶりの代表戦だったが、今のチーム状態は?
「正直、今は上手くいってない。引き分けにもいい引き分けと悪い引き分けがあるけど、今日は評価しちゃいけない引き分け」
―オフ明けの影響?
「言い訳にはしたくない。ただ、悪く言うと、チームとしてあまり機能してない。結果的に形もできていないし、崩せていないから」
―W杯イヤーで焦りは?
「焦りはないけど、コンディションを戻していくしかない。いいときもあれば悪いときもある。あと2試合あるし、そこで結果を出すしかない」

●FW岡崎慎司(清水)
「点を取るところでパスのミスもあったし、シュートの感覚とかまだまだ上手くいってない。悲観することではないけど、FWとして受け止めないといけないところはある。気持ちを入れて今年やっていて、点が取れていないのはもどかしい。でも、続けていくことでレベルアップにつながると思う。右サイドから(中村)憲剛さんにパスを出したときは、後ろにフリーの選手がいっぱいいた。そこを見れていれば。そういうところの冷静さが課題。点を取るだけでなく、そういう冷静さとか、危険なところに全力で入るとか、一瞬のすきを突いて狙っていかないといけない」
―もっと裏を狙えた?
「狙えるところは狙えていたけど、そればかりでもダメ。使い分けていかないと」
―試合後はブーイングだったが?
「そういうのを受ける覚悟もしているし、そういうのを乗り越えれば成長できると思う。ショックとかはないし、さらに燃えるタイプだから」

●FW大久保嘉人(神戸)
「狭すぎるというか、距離が近い。ベネズエラ戦のときは距離感が空いていて、そこの間に入ってくれればいいなという感じだったけど、今日は当てて、また同じところに行ってつぶされるという感じで。サイドは空いていたし、そこに走らせればチャンスがあったと思う。練習でも狭いところでやって最後にサイドチェンジっていう練習をしているから。その狭いところで取られている」
―平山の落としからシュートを打った場面は?
「たまたまDFに当たった。俺も決まったと思ったよ」
―サイドを上手く使えなかった?
「相手が中を固めてきているのに、サイドを上手く変えられてない。2つぐらい遅いから、もうゴール前にDFが戻っていて、崩せてない。全部パスが横で、2回ぐらいつないだら3回目はダイレクトで裏とか、俺はそういうのを狙っているけど、そういうのも出てこない。シュートも少なすぎる。決定的なチャンスはほとんどない。裏でGKと1対1とかないし。裏を使うとか、強弱もない」
―去年できていたことが今はできてないということ?
「去年はできてましたっけ? 能力は高いし、やれば絶対にできる選手がそろっている。裏に走っても出てこないなら本数を増やしていきたい」

●FW佐藤寿人(広島)
「短い時間でも何かしないといけない。(金崎)夢生からいいくさびが入って、落としを選択したけど、ターンしてPAに入った方がより怖いプレーだった。短い時間でもそういうところでいい判断をしないといけない。悔やまれる場面。寒い中、応援してくれたファンにブーイングしなきゃいけない結果にしてしまったのは悔しい」

●GK楢崎正剛(名古屋)
「読みというか、相手を見て反応した。体がかってに動いた。読み切っていたように見えた? まあ、ボンバー(中澤佑二)でもあそこに飛んでたと思う。それくらい分かりやすかった。試合の行方を決めたかもしれませんが、PKなのでたまたまでした。止められる時も止められない時もある」
-PKを犯した長友には何か言いました?
「声はかけました。注意した? はい。どんな? あまりイメージのよくない言葉ですから。。。まあ、戦術的な問題はなくても、少ないミスでゴールが決まってしまう。気をつけないといけないと、怒っておきました。今回は長友に起こりましたが、それがボンバーだったかもしれないですしね」

●DF長友佑都(F東京)
-PK?
「攻め込まれて中央のカバーに入ったとき、相手のトラップミスが左手に当たった。楢崎さんには、ありがとうございますと、お礼をいいました」
-プレー自体は?
「この前の初戦よりは、前に起点をおけたと思う。サイドで高い位置でプレーする時間は、この前よりあった。もっと、攻撃に絡みたい。無得点に終わった? こういうことを乗り越えていかないといけないですね」

●MF金崎夢生(名古屋)
-途中出場。何か指示は?
「特になかったです。時間的にも点をとってこいということだったと思います」
-5分だと難しい?
「もうちょい出たい気持ちもあります。でも、短い時間の中でもアピールしたい。できる限りアピールしようと思って出た。出たくても出られなかった人もいるので」

●FW平山相太(F東京)
-どんな指示で出場した?
「(前線で)ボールを受けて、しっかりつなぐようにと、クロスの動き方を言われました。プレー内容は? こういう試合は得点することがすべてだと思うので、そこが残念です」
-大久保にいいアシストした?
「同じラインにケンゴさんとか2、3人いたので、同じラインに並んでいた人に合わせようと思った」
-ハーフタイム、平山コールが起きた。
「聞こえました。結果で応えたかったです」
-次の試合に向けて?
「次、出られるかわからない。練習からしっかりと積み上げて、アピールしたい。自分としてはもっと大きく動くことを意識したい」

●MF遠藤保仁(G大阪)
「チャンスは作れたけど、最後のところで、まだまだやらないといけないことはある。なかなか、リズムがつかみ切れていなかった。点が入らない時は深く考えてもしょうがない。またビデオとか見て、みんなで反省したい」
-反省点は?
「攻め急ぎすぎたところがある。攻め急ぎすぎてカウンターを食らったところもあった。サイドを使っても、簡単にセンタリングを入れていたら、中は守りやすい。もう少し、深くえぐっていれるとか、しないといけない」
-監督は泥臭くといっていたが?
「サイドからクロスを入れるときは、ニアにしっかり人が入るとか、そうしないといけない。たしかに、簡単に入れすぎたと思う。言われたことを言われたとおりにしかしない日本人の悪いとこが出た。型にはまりすぎたと思う」

●MF中村憲剛(川崎F)
「ベネズエラ戦のとき、中、中に行ってしまったので、サイドを起点にしようということ、そのやり方でさらにセントラルから飛び出して行くということをイメージしてやった。えぐってからニア、あるいはマイナスのクロスというイメージはみんなにある」
―だが、ゴールが遠い。
「イメージは同じでも、そこで合わなかったり。もう少しゴールへの迫力を出したい」
―岡崎からのマイナスの折り返しには合わなかったということ?
「右足で打とうとしたけど、左足のインサイドに当たってしまった。もう少しのところで合わなかった」
―ボールの奪いどころがハッキリしていたように見えた。
「試合が始まってからですが、相手のキャプテンがあまりうまくなかったので、ピッチの中で、そこは狙い目かなという話を選手同士でした。プレスをかけられると蹴るしかない感じだったので、一方を切って、その次に奪うということができた」

●DF内田篤人(鹿島)
「本当はもっと守備から、と思っていたのだけど、中国の前があいていた。うまく(大久保)嘉人さんが(DFを)引っ張ってくれた。クロスで終わろうと思ってやっていた」
―90分プレーできたことについては?
「レベルの低い話だけど、今のオレにはそれはできたことが良かった。足元を見て、しっかりやりたい。今日は集中できた」

(取材・文 西山紘平、近藤安弘、矢内由美子)

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