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「疲れてない」中国戦欠場の小笠原が香港戦に意欲

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 日本代表は8日、完全オフを1日挟み、千葉県内で練習を再開した。6日の中国戦(0-0)で出番のなかったMF小笠原満男(鹿島)は紅白戦でボランチに入ってプレー。2日のベネズエラ戦(0-0)では攻撃的MFで先発したものの、攻撃に連動性を欠いた。その後の練習ではボランチでの起用が続いており、11日の香港戦は本職で先発する可能性が高まってきた。

 中国戦は90分間、ベンチを温めた。試合後の記者会見で「メンタル、フィジカル両面で疲れが出ているなと。体の切れが落ちてミスが徐々に増えていると判断した」と説明した岡田武史監督だが、この日は「精神的にもリフレッシュしたみたいで、いいんじゃないかな」とゴーサインを出した。

 本人は「疲れてないっすよ」と中国戦で起用を見送られたことに必ずしも納得できなかったようだが、「そういう風に監督が見ているというのは自分の甘さかなと思う。いつでも行けるように、いい状態で準備しておく必要がある」と気を引き締める。

 中国戦はほとんどの時間をアップに費やしたため、あまり試合は見られていないが、「ベネズエラ戦はチャンスがつくれなくて、中国戦はチャンスをつくってゴール前まで行けたけど、点が取れなかった。次はゴールも取れたらいいんじゃないかな」と、チーム状態は徐々に上向いていると感じているようだ。

 国際Aマッチ2試合連続の無得点は5年ぶり。岡田監督は「何の問題もない。シュートは相手の倍打っているし、中国もいいチームだった。チャンスもつくっていたし、自信をなくす要素は何もない」と相変わらず楽観的だが、周囲とは温度差がある。

 香港は昨年のアジア杯予選でホームで6-0、アウェーで4-0と圧勝した相手。W杯イヤーを迎えて高まる不安と不満の声を払拭するためにも、今度こそゴールラッシュが求められる。そして、その攻撃のかじを取るのが小笠原だ。

 「いろんなバリエーションを持って、中から外から、ショートパスとかサイドチェンジとか、いろんな変化を付けられれば」。心身両面で完全にリフレッシュしたJリーグMVPが、次こそ岡田ジャパンにゴールと勝利をもたらす。

<写真>MF小笠原満男はボランチで香港戦に先発か

(取材・文 西山紘平)
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