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16歳FW岩渕が2発! なでしこが連覇に王手

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[2.11 東アジア女子選手権 日本3-0チャイニーズ・タイペイ(台湾) 国立]

 東アジア女子選手権は11日、東京・国立競技場で日本女子代表とチャイニーズ・タイペイ(台湾)女子代表が対戦。控え組中心で臨んだなでしこジャパンだったが、代表初先発の16歳FW岩渕真奈が代表初ゴールを含む2得点の活躍をみせ、3-0で勝利した。日本女子は2連勝。13日の最終・韓国戦に引き分け以上で大会2連覇が決まる。

 日本は4-4-2システムを採用。GKは福元美穂、DFラインは右から岩清水梓長船加奈熊谷紗希須藤安紀子、ボランチは宮間あや菅澤優衣香、攻撃的MFは右が中野真奈美、左が木龍七瀬、2トップは高瀬愛実岩渕真奈が入った。前回6日の中国戦の先発からは宮間と岩清水、熊谷が残っただけで、8選手が入れ替わった。

 対する台湾は4-5-1システムを採用。スペインのバジャドリードに所属するCB林曼(リン・マンティン)、オーストラリアのキャンベラ・ユナイテッドに所属する左MF曾淑娥(ツェン・シューオー)らを中心に、カウンター攻撃を狙っていた。

 序盤から日本が中盤を支配するが、バイタルエリアでは崩しに工夫がないことやコンビネーション不足のため、なかなか打開できなかった。個人技の面でも主力組とはやはり差があり、PA付近での迫力に欠けた。

 そんな暗い流れを宮間と岩渕が変えた。前半35分、宮間がPA右付近で相手DFにプレッシャーをかけてボールを奪うと、深い位置まで突進し、マイナスのパス。これに岩渕真奈が走りこみ、待望の先制点を奪った。岩渕は代表2戦目で代表初得点を奪った。前半は1-0で折り返した。

 後半、ドリブルとスピードが武器の岩渕はFWから右MFへ。FWには右MFだった木龍が回った。また同13分、次の韓国戦を見据えてか、ボランチで先発した宮間に代えて大黒柱のMF澤穂希を投入した。

 そんな中、岩渕がまたゴールを奪った。後半14分、中野が左サイドを突破し、岡田ジャパンが目指しているような速く低いグラウンダーのクロス。これにファーサイドに走りこんだ岩渕がスライディングしながら右足で押し込み、2-0とリードを広げた。

 後半23分、日本は岩渕に代えてMF山口麻美を投入。山口はそのまま右MFに入った。台湾に疲れが見え始め、日本はさらにボールを支配する。同34分、日本は木龍を下げてDF鮫島彩を投入。鮫島は右MFに入り、山口がFWに回った。

 日本の攻撃がさらに勢いを増す。これまでよりサイド攻撃が活発化された。そして後半40分、日本が3点目を奪った。高瀬愛実が左サイドでパスを受けてドリブルし、PA左、少し中に入ったところで右足シュート。やわらかい綺麗な弾道でファーサイドに決めた。

 その後は日本が落ち着いてボールを回し、余裕の試合運びを見せる。そして、そのまま3-0で勝利。なでしこジャパンは控え組の底上げと結果の両方をつかんだ。

<写真>2得点の活躍を見せた日本女子代表FW岩渕
(取材・文 近藤安弘)

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