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日本vs香港 試合後の選手コメント

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[2.11 東アジア選手権 日本3-0香港 国立]

 日本代表は11日、東アジア選手権第2戦で香港と対戦。日本は前半41分、FW玉田圭司の先制点で3試合ぶりのゴールを奪うと、後半20分にDF田中マルクス闘莉王、同37分に玉田がセットプレーから追加点を決め、3-0で勝った。
以下、試合後の選手コメント

●FW玉田圭司(名古屋)
―1点目は難しいシュートだったが?
「なんか入るよね、ああいうの。相手がクリアしたとき、自分のところに来そうな気がした。トラップでシュートを打てる体勢が取れたので、それで落ち着いて決めることができた」
―なかなか点が取れてなかったが?
「2試合だけじゃん。前半は相手も引いていて、ボールは持てていたけど、相手にとって怖いゾーンに行けなくて、チャンスらしいチャンスもなかったけど、1点入って向こうも多少前に出ざるを得なくなって、後半はチャンスがつくれた。結果が出ればチームは前を向いて行けるし、自分も点を取れて次につながる試合だったけど、次が大事だから」
―もっと取れた?
「取れたね。でもこれがサッカー。みんなは香港は格下と思っているかもしれないけど、そんなことはない。自分たちがどれぐらいできるかを試した場。ある程度できたし、もっと決められる場面もあった。コンディションは上がっていると思うし、チームとしても中国戦より機能した。でも、まだ頂点じゃない。もっともっと上を目指したい」
―点が取れてないのは気になっていた?
「点が入らない、点が入らないと言われると、硬くなるものだし、点が入ってみんな多少やわらいだ。監督も“エンジョイ”という言葉を使ってる。サッカーは楽しいものだし、その中からいいプレーが出てくる。いつもそういうことを考えながらやれればいいと思う」
―監督が「エンジョイ」という言葉を使った? 「試合前にいつも以上に言っていた。これまでみんな硬かったと思う。結果が付いてこないと、そうなるものだから」
―2日前の練習試合をやってよかった?
「よかったと思う。試合勘も多少つかめたし、時間も短かったし。選手同士でもやってみて話せたし、話し合ったものが試合で出た場面もあった」
―ホッとした?
「これからでしょ。これでホッとしてもダメ。優勝するチャンスは全然あると思うし、試合に集中して勝つことだけを考えたい」
―どんなプレーを心掛けた?
「リスクを冒していこうと。ボールなんて失うものだし、何回失っても、切り替えてゴールにつながれば問題ない。それでチャンスも生まれたと思うし、それは続けていきたい」

●FW大久保嘉人(神戸)
「いくら相手のDFが守備を固めていても、(小笠原)満男さんがミドルシュートを打ったみたいに、ああいうのが増えてくれば、相手は真ん中を固めて絞ってくるからサイドが空く。もっとそういうのを上手くやらないと」
―相手が引いていて難しかった?
「こっちが遅いだけ。一発で裏に行ける場面もあったのに、手数をかけて横に回すというのが多かった。相手が動かないで、ボールだけが動いてという感じで。中が多すぎて、ごちゃごちゃになった」
―3試合ぶりのゴールで勝ったことは?
「勝ったことはよかったけど、しっくりは来ていない」
―先制点はDFにプレッシャーをかけてミスを誘ったが?
「切り替えはこのチームの大事なところ。そこはみんなやっているし、あそこの意識はみんな高い」

●FW平山相太(F東京)
―後半からの出場だったが?
「悔しいですね。チームとして1点ずつ取りに行くプレーをしようという気持ちだった」
―足りなかったところは?
「足りなかったというか、シュートだけです」
―なかなか点が取れず、もどかしい?
「これも宿命だと思って、これでへこたれないで、これに打ち勝って、上に行けるようにしたい。試練じゃないですけど、壁を与えられているというか。そういう感じです」
―自分の持ち味は出せている?
「今日は自分がやりたいようにというか、そっちの方が強かった」
―くさびを受ける場面も多くて、やりやすかった?
「縦パスをもらえば、それで相手も変化する。縦パスを受けられるようにしていきたい」
―一番悔いが残ったシュートは?
「全部です」
―過去2試合はやりづらかった?
「やりづらいというか、チームプレーの方が心の中で大きかった」
―次こそ?
「優勝もかかっているし、ゴールは一番大事なこと。チームプレーをしながら、ゴールを狙っていきたい」

●MF小笠原満男(鹿島)
―前回よりはボールも集まった?
「でも数多くのチャンスをつくるところまではいかなかった。特に前半。点差を見てもそうだし、もっとチャンスを増やして、点を取りたかった。ゴール前でチャンスをつくるところが足りない。ただ回していても意味がない」
―惜しいミドルシュートもあったが?
「あそこは狙っているので。あそこで前を向けるとチャンスになる」
―横パスが多過ぎた?
「我慢強くやるしかなかった。相手がブロックをつくっているのに無理に突っ込んで、カウンターを受けるのが一番怖い。横に回して、スペースが空いたら縦というのを狙っていた。相手は引いて守ってきていた。そういうときは横のパスも有効だし、タイミングを見て縦に入れて、スピードアップというのを意識していたけど…」
―上手くいかなかった?
「でも、ジャブというか、ああやってボールを回して相手を走らせたことで、後半は相手も落ちてきた。点にはならなかったけど、いい崩しもあったし、90分を見れば有効だったと思う」
―課題は?
「もっとゴールに向かっていく必要があるし、守備でもいい位置で取れなかった。相手はプレッシャーを受けると、すぐに蹴っちゃうので」
―ボランチは17分だけだったが?
「すぐ終わっちゃったね。ボールタッチも増えて、スペースもできてきたし、これから面白くなりそうだなってところで…。残念ですけど」
―交代直前に大久保に出した縦パスはよかったが?
「サイドだけじゃなくて、ああいうのをやってもいいし。やりたかったですよね。あそこからいいプレーが出てきていたし。でも、ああいうところで必要とされるものを出さないといけないということだと思う」

●MF中村憲剛(川崎F)
「香港は粘り強かったけど、もっと決められたかなというのが正直なところ。2列目だったので、ボールに絡みながら飛び出そうと思っていたけど、なかなかうまくいかなかった。ボールを回しながら、もっと揺さぶってもよかったかなと思う。1回揺さぶったら攻めなきゃいけないような感じで、ボランチとかサイドバックに戻してサイドチェンジしても、低い位置で守っている相手には有効だったと思う」
―惜しいシュートもあったが?
「頭で描いていたコースだった。でも、ちょっと弱くて、その分、GKが反応できた。DFが体を投げ出しそうな感じだったから、切り返して。シュートまではイメージ通り。あとは入ればよかった」
―点が入ったのは次につながる?
「点が取れたのはいいこと。余計な力も取れたと思う」

●MF今野泰幸(F東京)
「先発は今日言われた。相手が引いていたので、横パスをつないだあとはサポートではなく、前に行けと言われていた」
―持ち味は出せた?
「相手に引かれていたから難しかった。スペースがなかったし、縦パスも入れられなかった」
―前半は攻撃がつまっていた?
「チーム全体のことを言える立場じゃないので…」
―セットプレーからシュートも打っていたが?
「それより、もっと1タッチで前に持って行きたかった。大事に行き過ぎたところもあった。自分ももう少し前に行くべきだったけど、足元、足元でつなぐと、なかなか前に行けない。監督はそういうことをやってほしいということだったと思うけど…」

●DF田中マルクス闘莉王(名古屋)
―攻撃参加をみせた。
「攻められていなかったからね。ビルドアップで中から攻めているとき、自分が脇から出ていくとか、形を試した」
―岡田監督は攻撃が得意なブラジル代表DFルシオのようになれと。
「ぼくは自分のやり方をさらに磨くだけ。チャンスだったら上がるし、そのあとは戻るようにするだけ。僕はいつも上がって攻めているときは状況を見て判断して上がっている。期待にこたえるようにやる」
―攻撃参加はフラストレーションがたまっていた?
「作られたチャンスを半分くらいものにしていたら10点くらい取れたと思う。まだシーズン序盤でパスやシュートの精度がずれていると思うけど、正直、もう少し点をとらないといけない」
―サポーターが少なかった。
「走っている僕らでも寒かった。見ているサポーターはもっと寒かったと思う。僕ならサポーターでも外に出ていない(天候)。応援に来てくれて本当にありがたかった。もっと熱い試合を見せないといけない」

●MF遠藤保仁(G大阪)
―勝利は収めた。
「(2試合で)ポイント6がほしかったので、まあ、勝つには勝ったけど、満足はしていないです」
―中盤でボールを回していたが、特に前半はサイドで速い攻撃ができなかった。
「引いている相手に、回すところはしっかり回していこうと思っていた。ただ、回しているだけだと相手が崩れないと思うので、回して行く中でスピードアップをするところを作っていけたらと思う」
―後半途中、2列目に回った。
「ダブルボランチからイナが入って1ボランチになって、ボランチの一人がある程度、前にいっていいという指示があった。イナが残って、自分が前でやれればと。後半はボールも回せたし、テンポも良くなったと思う。あれが前半からできていればよかった」
―最後は韓国戦です。
「きょうの後半のようなプレーができればと思う。韓国の試合はみていないが、負けられないという気持ちで来る。プライドのぶつかり合いなる。勝っていい形で東アジア選手権を終えたい」

●DF駒野友一(磐田)
―久々の先発。
「そうですね。それに久しぶりに90分できた。試合の感じも良かった。動きもよかったと思う。3-0という結果が出てよかった」
―サイドを上がっても使われなかった。
「相手が前半、綺麗にブロックを作ってて自分たちも足元足元になってしまったからだと思う。後半は縦に入れることでブロックを崩せたと思う。後半のようなサッカーを前半からもしていければと思う」

(取材・文 西山紘平、近藤安弘)

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