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[高校MOM203]東福岡DF益永怜(2年)_名門の守備エースへ

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[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[2.15 高校九州新人大会3位決定戦 東福岡 1-0 鵬翔]

 東福岡にとって、4番と5番は特別な意味を持つ背番号だ。この2つの背番号は守備のエースであることを意味し、4番はかつて金古聖司が、5番は古賀正紘(柏)、千代反田充(名古屋)、長友佑都(FC東京)、篠原弘次郎(岡山)が身に着けていた。今年、その背番号を引き継いだのが、4番の岩切健太朗と5番のDF益永怜(2年)である。

 187cmある岩切に対し、益永は180cm。だが、益永は高い対人能力を誇り、ポジショニングも非常にいい。ただ、まだ岩切とのコンビがかみ合わず、ギャップを作ってしまったり、裏を取られるシーンがあったのは事実である。しかし、「4番、5番をつけている意味を本人が分からないといけない。なぜその番号を背負っているのか。この2人が定着すればもっといろんなことが考えられる」と森重監督が語ったように、この背番号は指揮官の期待の表れである。

 この試合、益永と岩切は鵬翔の果敢に2列目が飛び出してくる攻撃に対しても、集中して2人でバランスを取りながら対処し、完封勝利に貢献した。指揮官の期待に応えるにはまだまだの出来だが、これもこれからコミュニケーションをとりながら経験を積んで、一つ一つ積み上げていけばいい。彼の成長、そして岩切とのコンビネーション浸透こそが、今年の東福岡の大事な土台となるだけに、この大会で得た手ごたえを力に変えることが、益永に与えられた大きな使命となる。

(取材・文 安藤隆人)

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