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指揮官が期待する平山と興梠、「平山はまだ伸びしろがある」

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 負傷者を含め、東アジア選手権のメンバーから大量9人が落選した今回のメンバー発表。その中で見事に“生き残り”を果たしたのがFW平山相太(F東京)だった。14日の韓国戦では出番がなかったものの、岡田武史監督の評価は決して低くはなかったようだ。

 「彼の可能性はまだ十分にあるだろう、伸びしろがあろうだろうと思っている。点を取るところで、もし彼がいれば相手の脅威になる」。岡田ジャパンではめずらしい190cmの長身ストライカー。東アジア選手権では香港戦で再三の決定機をものにできない決定力の課題を残したものの、平山投入後は明らかにゴール前の迫力が増すなどチームの切り札になる可能性は見せていた。

 FWでは興梠慎三(鹿島)も復帰した。鹿児島・指宿合宿後、MF乾貴士を含め、「自分から進んでやるとか、厳しさ、タフさ、そういうメンタルを強くしてほしい」として東アジア選手権のメンバーからは外したが、今回はFW佐藤寿人を外した上での再招集。「ずば抜けたスピードと突破力は、他の選手にはない素晴らしい特徴。メンバーから外したりもしているが、期待はずっと持っている。彼のもう一段の成長をいつも期待している」と語った。

 招集を検討したFW前田遼一がケガのため招集を見送られた経緯もあり、海外組からFW森本貴幸も加わった。W杯メンバー入りへ、平山、興梠にとって正念場は続くが、指揮官の中で期待の大きい選手であるのも間違いない。

(取材・文 西山紘平)

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