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【連載】南アへカウントダウン!(1)興梠が電光石火の先制弾

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南アフリカW杯開幕まであと97日!
[3.6 J1第1節 鹿島2-0浦和 カシマ]

 電光石火の一撃が4連覇への狼煙となった。鹿島アントラーズは前半5分、MF小笠原満男の左クロスにFW興梠慎三がスライディングしながら右足アウトサイドで合わせる技ありの先制弾。立ち上がりのゴールで試合の主導権を握った。

 「いつも練習している形。(小笠原)満男さんが前向きで持ったら動き出そうといつも考えている。いいパスが来たので決めるだけだった」。チームも2月23日のACL長春亜泰戦、27日の富士ゼロックススーパー杯に続き、今季公式戦3連勝。「試合をするごとによくなっているのはいいこと。今日よりもさらに次のゲームでよくなれば」と手応えを口にした。

 個人的にも重要なゴールだった。1月の指宿合宿で日本代表に招集されながら、その後の東アジア選手権は落選。3月3日のバーレーン戦で再招集されたが、練習では右MFで起用され、試合もベンチを温めて終わった。

 W杯メンバー23人入りのボーダーライン。熾烈なサバイバル競争を勝ち抜くには、代表招集時のアピールはもちろん、クラブでも結果を出し続けるしかない。「代表にもちょこちょこ呼ばれたりはしているけど、試合に出る回数は少ない。アピールしたい部分をチームでアピールしていければ、また呼ばれるんじゃないかと思う」。一瞬のスピードでスペースを突いたゴール。岡田武史監督の目の前で存在感を見せつける一発だった。

 この日は興梠のほかにもFW平山相太(F東京)、FW佐藤寿人(広島)、FW玉田圭司(名古屋)と代表FW陣がそろってゴールを決めた。W杯イヤーの開幕戦。白熱するアピール合戦はまだまだ続きそうだ。

<写真>浦和戦で先制点を決めた鹿島FW興梠(13番)
(取材・文 西山紘平)
※今連載ではJリーグ取材時にW杯を目指す日本代表選手を取り上げていきます

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