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[ACL]遠藤が劇的プロ初ゴール!鹿島が日韓王者対決を制す

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[3.9 ACL 全北現代1-2鹿島 全北]

 ACLは9日、グループリーグE、F組の第2節が行われ、鹿島アントラーズはアウェーで全北現代(韓国)と対戦した。前半42分に先制点を許したが、後半25分にMF中田浩二のゴールで同点に追いつくと、後半45分、途中出場のMF遠藤康がプロ初ゴール。2-1の逆転勝ちで日韓のリーグ王者対決を制した。

 鹿島は6日のJリーグ浦和戦と同じ先発メンバーで臨んだ。GK曽ヶ端準、4バックは右から内田篤人、岩政大樹、伊野波雅彦、新井場徹。中盤は小笠原満男と中田浩二のダブルボランチ、右に野沢拓也、左にフェリペ・ガブリエルが入り、興梠慎三とマルキーニョスが2トップを組んだ。

 試合は互いに厳しくプレスをかけ、球際でも激しい攻防が展開された。前半15分、FWイ・ドングッの決定的なシュートはGK曽ヶ端が足でセーブ。同31分には野沢が右から切れ込み、左足でミドルシュートを放ったが、DFの体に当たったボールはゴールポストに弾かれた。

 先制点が生まれたのは前半42分。MFチェ・テウクがMFエニーニョとのワンツーで右サイドを突破すると、ゴール前にクロス。イ・ドングッが落としたボールをエニーニョが左足でゴールに流し込み、ホームの全北が先制した。

 0-1で折り返した後半立ち上がりも全北が攻撃の圧力を強め、鹿島は我慢の時間が続いた。それでも後半23分、FKからイ・ドングッが放ったヘディングシュートはGK曽ヶ端がスーパーセーブ。守護神の気迫のセーブが徐々に流れを引き寄せた。

 直後の後半25分だった。野沢の右FKはいったん相手選手にクリアされたが、跳ね返りをフェリペ・ガブリエルが浮き球でゴール前に送ると、DFラインの背後にするすると抜け出した中田が左足のワントラップから落ち着いて右足でゴールに叩き込んだ。中田のACL2戦連発が貴重な同点弾となった。

 鹿島は後半41分、フェリペ・ガブリエルに代えてMF遠藤康、新井場に代えてDFジウトンを投入。すると試合終了目前の後半45分、小笠原のスルーパスを受けた遠藤がスピードに乗ったドリブルで守備網を突破。GKとの1対1を冷静に右足で流し込み、2-1と逆転した。

 6日の浦和戦では途中出場でプロ初アシストを記録した遠藤が今度はプロ初ゴール。売り出し中の21歳の劇弾でアウェーでの対韓国という“鬼門”を突破した鹿島が2連勝でF組首位に立った。

<写真>後半45分、MF遠藤康がプロ初ゴールとなる決勝点を決める

(文 西山紘平)

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