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[ACL]鹿島が5発大勝で3連勝、次節にも決勝T進出決定

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[3.24 ACL第3節 鹿島5-0ペルシプラ・ジャヤプラ カシマ]

 ACLグループリーグ第3節が24日、行われ、鹿島アントラーズはホームでペルシプラ・ジャヤプラ(インドネシア)に5-0で大勝した。前半39分、DF新井場徹のゴールで先制すると、前半ロスタイムにFWマルキーニョスが追加点。後半にもMF小笠原満男、FW大迫勇也、マルキーニョスが加点し、5-0の快勝で3連勝を飾った。
 グループFのもう1試合は全北現代(韓国)が長春亜泰(中国)に2-1で勝利。この結果、鹿島が次節30日のペルシプラ戦に勝ち、長春が次節の全北戦で引き分け以下に終わるか、もしくは鹿島が引き分けでも長春が敗れれば、2試合を残してグループ2位以内が確定し、グループリーグ突破が決定する。

 鹿島はMF中田浩二が累積警告で出場停止。システムは4-3-3に変更し、GK曽ヶ端準、4バックは右から内田篤人、岩政大樹、伊野波雅彦、新井場徹と並んだ。中盤は青木剛と小笠原満男がダブルボランチを組み、トップ下に野沢拓也。前線は右からマルキーニョス、大迫勇也、興梠慎三の3トップだった。

 ペルシプラは5-4-1の守備的布陣を敷き、守りを固めてきた。鹿島は中盤で自由にボールは持てるものの、スペースのない状況で攻めあぐねる時間が続いた。

 前半8分、小笠原のスルーパスを受けた内田の右クロスから大迫がシュートを放つも、ゴール左へ。前半16分には小笠原のスルーパスから青木の折り返しをマルキーニョスがスルーし、野沢が右足で狙ったが、DFの壁に阻まれた。

 鹿島はなかなか運動量が上がらず、足元で受けようとするプレーが多く、相手の人数をかけた守りを崩せない。ミスからペルシプラに速攻を許す場面もあり、嫌な雰囲気が流れたが、前半39分、相手のミスにも助けられ、ようやく先制に成功した。

 左サイドでボールを受けた新井場が切り返して右足に持ち直し、ゴール前にクロス。これをDFが空振りでクリアし損ねると、ボールはそのままゴールマウスに吸い込まれた。

 前半ロスタイムには小笠原の左CKを岩政が頭で落とし、マルキーニョスが右足ボレーで押し込み、2-0。順当に2点のリードを奪って、前半を折り返した。

 後半に入っても試合のペースは変わらず、鹿島が一方的に攻め立てた。後半20分には野沢の左クロスからゴール前の混戦で大迫がファウルを受け、PKを獲得。これを小笠原が落ち着いてゴール右に決めた。

 直後の後半23分には内田の右クロスに大迫が走り込み、スライディングしながら左足で押し込んだ。今季公式戦初先発となった大迫が期待に応えるダメ押しゴールで、4-0とリードを広げた。

 後半29分に新井場に代えてDFジウトンを投入した鹿島は同31分、小笠原のスルーパスから興梠が右サイドを抜け出すと、折り返しをマルキーニョスが左足で押し込み、5-0とした。

 後半32分、マルキーニョスに代わってMF遠藤康がピッチに入り、興梠と大迫の2トップに変更すると、同35分には野沢に代わってMF小谷野顕治を投入。鹿島ユース出身、4年目の21歳が公式戦デビューを果たした。

 遠藤が積極的に遠めからミドルシュートを放つなど最後まで攻撃の手を緩めなかったが、試合はそのまま5-0で終了。鹿島が危なげなく3連勝を飾り、悲願のアジア制覇へ、また一歩前進した。

(取材・文 西山紘平)

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