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[ACL]2戦連発の大迫、格下相手の大勝に「コメントしづらい」

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[3.24 ACL第3節 鹿島5-0ペルシプラ・ジャヤプラ カシマ]

 鹿島アントラーズのFW大迫勇也が公式戦2戦連続ゴールを決めた。3トップの中央で今季公式戦初先発。前半は引いた相手を攻めあぐねたが、2-0の後半20分、PA内で相手に倒され、PKを獲得すると、直後の後半23分には自らゴールを奪った。DF内田篤人の右クロスに体を投げ出して滑り込み、左足で押し込むダメ押し弾。格下相手の一戦とはいえ、きっちり結果を残った。

 「2戦連発? コメントしづらいですね。でも、よかったです」。第一声は苦笑いだったが、絶妙な動き出しからのゴールには手応えもあった。20日の大宮戦は後半37分から途中出場すると、直後にFWマルキーニョスの右クロスに飛び込み、ファーストタッチで決勝点。クロスにピンポイントで合わせる形の2戦連発に「ゴール前で止まっているだけでは何も起きない。動いて動いて、動き直すことで得点に絡める。しっかりゴール前で動いて自分のスペースをつくることが大事」と自画自賛だった。

 チーム全体で大量37本のシュートを浴びせた。ひとりで9本のシュートを放ったMF小笠原満男は「僕はシュート練習します」と反省し、5本で1得点だった大迫も「点数が入ってスペースが空いてきてからはもっとチャンスがあった。しっかりそこで決められるようにしたい」と話していた。

 ペルシプラが前節、長春亜泰(中国)に0-9で敗れていたことを考えても、もっと大量点を挙げてもおかしくはなかった。とはいえ、「点を取るに越したことはないけど、勝ち点3を取ることが大事。もっと取れるところはあったけど、勝ち点3をプラスに考えたい」という大迫の言葉も本音だろう。

 これでACL3連勝。リーグ戦を含めても今季公式戦7試合を戦い、いまだ無敗(6勝1分)だ。揺るぎない強さを見せる王者が、またひとつ白星を積み上げたという事実に意味がある。

<写真>得点を決めてFWマルキーニョスとハイタッチを交わすFW大迫
(取材・文 西山紘平)

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