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[大学日韓戦]試合後の全日本大学選抜選手コメント

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[3.28 大学日韓(韓日)定期戦 全日本大学選抜 1-1 全韓国大学選抜 国立]

 全日本大学選抜チームと全韓国大学選抜チームとが対戦するDENSO CUP SOCCER第7回大学日韓(韓日)定期戦が28日、東京・国立競技場で行われた。前半31分に日本のFW永井謙佑(福岡大4年=九州国際大付高、ヴィッセル神戸特別指定選手)が先制ゴールを決めたが、韓国は後半13分に途中出場のMFコ・ムヨル(崇実大)が同点ゴール。90分間で決着のつかなかった試合は延長戦でもスコアが動かず、1-1で引き分けた。なお、大会MVPには永井が選出された。

以下、試合後の選手コメント

●FW永井謙佑(福岡大学)
「(ゴールシーンは)スペースができたのでドリブルして、GKの頭を越そうと緩くセンタリングを上げたらそのまま入った」
―韓国の印象は?
「球際が強い。オーストラリア合宿での練習試合でも相手はガツガツ来ていたけど、韓国ほどではなかった。意識していたセカンド(ボールを)を拾われて自分たちのサッカーができなかった」
―その中で結果を残したことについては?
「ゴールを決めたことは次につながると思う。(今後も)同じように(ゴールという)結果を出したい」

●GK松本拓也(順天堂大)
「スローイングとか基本的な部分は問題なかったけど、フィードの部分で攻撃にリズムを与えられなかったのは悔いが残る。キックはもっと練習しなければならない。アピールできたのは声だけ。ただ、(延長後半の)最後のセーブは韓国にインパクトを与えられたかもしれないですね」
―選抜チームとしての2週間はどうだった?
「楽しかった。いい選手揃っているし。福岡(合宿)ではバラバラの状態だった。でも韓国戦に向けてやろうと。主将ということをそこまで意識することはなかった。(永井)謙佑や(田中)雄大が声をかけて支えてくれたし、チームとしてまとまりながらやってこれたと思う」
―今年は大学最終学年だが?
「(大学の)試合にも出たいが、高いレベルで練習するのもいい経験。(特別指定されている)ベルマーレで試合に出ることは簡単ではないと思うが、チャンスは自分でつかまないといけない」

●FW金園英学(関西大)
「きょうは前線で孤立していた。難しかったですね。このままでは相手の時間が長くなると思ったので(2トップを組む永井)謙佑とタテの関係になって流れを変えようとしたけれど。出来は全然。悔しいです」
―今シーズンのリーグ戦へ向けては?関西1部リーグ3年連続得点王がかかっているが?
「2月、3月とチームに全然いることができていない。帰って出られる保障は全くない。自分はまずチームでアグレッシブにやっていくだけ。それが3年連続得点王につながると思う。去年、一昨年のリーグ戦15、16得点は満足していない。20点の大台いけるようにやっていきたい」

●DF山村和也(流通経済大)
「(五輪予選のライバルである韓国との対戦)まだ自分がオリンピックに出れるかどうかは分からない。(韓国相手にも十分勝てる)身体をつくっていきたい。ひとつひとつの国際試合で勝てるように頑張っていきたい」

●MF阿部浩之(関西学院大)
「自分がしなければならなかったのは、シュートを打ったりゴールに絡むこと。きょうは全然出来ていなかった。レベルの高くなった相手に対してどこまでできるか。もっと努力しなければいけない」
―なかなか特徴が出せなかったように感じたが?
「このチームで自分を出せていなかった。どういうチームに入っても常に同じパフォーマンスが出来なければダメ」
―今年は大学3年目のシーズンだが?
「1、2年のときは引っ張ってもらっていた。今年はチームの中心として自覚をもたなければいけない。プレーで周りを引っ張っていけるように。チームのことを意識しながら結果を残すことが大事」
―将来へ向けても大事な1年になるが?目標はプロ?
「そこしか目指していない。ボールさばいたり、ゲームを組み立てるところがまだまだだと思う。きょうのシュートは1本だけ。もっと貪欲に、相手にとって恐い存在になることが大事だと思う」

●DF田中雄大(関西大)
「自分としてはこんなに何も出来なかった試合は初めて。ずっと守備をしていたような気がする。その守備も1対1の対応がダメだったし、入れ替わられることがあった。ポジショニングも・・・。とにかくボールを触る回数が少なすぎた。自分は(SBから)ゲームをつくりたい。つくりながらどこかで一本狙えると。オーバーラップで相手を押し込まなければならなかった。ただ、チームが奪った後にすぐに取られていた事もあって、変に上がると裏を取られると思った」
―全体的に押し込まれる場面が目立ったが?
「DFラインが引いてPAにベタづきになってしまい、相手の中盤にも余裕を持たせてしまった。(自分も含めて)韓国の強さにみんなビビッたというか引いてしまった」
―これからチームに戻る。Jクラブもプレーに注目しているが?
「チームの目標は日本一。最終学年ということもある。チームのために何が出来るか考えないとアカンし、後輩に思い切ったプレーをさせられるようにしたい。その中で自分のよさを出すこと」

●FW瀬沼優司(筑波大)
「途中から入ったので流れを変えたかった。ボクがつぶれて永井クンを活かすことを言われていた。やっぱり点を取ってないんで反省しなければならない。結果が出せなかった」
―大分コンスタントにゴールを決められるようになってきた印象だが?
「マークの外し方がつかめてきた。あとはパスを確実に決めるだけ」

●MF山田大記(明治大)
「きょうは真ん中をやらせてもらっていたので、ゲームコントロールがしたかった。(果敢にプレスしてくる)韓国に当たらないようにするのではなく、もっとガツガツいけばよかった。雑になってしまったところもある。悪い流れのときに自分が修正しないといけなかった。まだまだだなという感じです。バタバタしてしまったチームと一緒に自分もバタバタしてしまった。もっと質を上げないといけないと感じた」
―関東リーグ開幕間近。チームには昨年の日本一メンバーが残る。
「能力的には今年もある。それをしっかりと結果に出せるように導いていきたい」

(取材・文 吉田太郎)

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